国際線の飛行機へ乗る時、持ち込む手荷物が重量オーバーしていたらどうなるのでしょうか?
チェックインで預け入れるスーツケースのように、持ち込みの手荷物にも超過料金がかかるのでしょうか?
いよいよ飛行機に乗り込む、というところで、持ち込みの手荷物が問題になっては困りますよね。
今回は、飛行機へ持ち込む手荷物が重量オーバーしていたらどうなるのか、超過料金はかかるのか?
また、持込手荷物のサイズの測り方について、私の経験談を交えてご紹介します。
国際線の持ち込み手荷物が重量オーバーしていたらどうなる?
国際線の飛行機へ持ち込む手荷物が、重さの制限を超えていた場合にどうなるか、ご説明します。
持ち込み手荷物は測らない場合も多い
飛行機への持ち込み手荷物が重量オーバーしていても、多いのは、多少(数キロ程度)ならそのまま持ち込めてしまう場合。
見逃されるというか、一人ひとり測る航空会社は少ないので、気づかれないということです。
誰にも測られずに、そのまま飛行機に乗り、上の棚に乗せて出発、というケースです。
なので、「1キロ超えているどうしよう」という場合も、実際にはチェックされないことが多いです。
外国の航空会社には、持ち込む手荷物の重量を特に定めていなかったり、「自分で荷物棚に入れられる重さ」としているところもあります。
特に「何キロ」という制限を設けていないのは、実際に測ることがないからでしょうね。
ただし、測られないからといって、どれだけ持ち込んでも良いという意味ではありません!
測られないということは、乗客の良心に任せられている、ともいえます。
そもそも、なぜ重量規定があるかというと、万が一、飛行機が揺れて上の棚が開いた場合に、落ちてくると危ないからです。
JALとANAは、持ち込み手荷物の重さ制限10キロですが、制限内であっても、10キロのキャリーバッグが、頭の上に落ちてきたらおそらく怪我します。
実際に測られることは少ないですが、制限を超えるような手荷物は、自分とみんなのために、持ち込まないようにしましょう。
明らかにサイズを超えていそうな大きなリュックとか、重そうなキャリーバッグを上の荷物棚に入れている人も何度も見かけたことがありますが、とても危ないですよね。
ちなみに個数についても、だいたい「1個まで」という規定ですが、身の回り品は除く、とされています。
よっぽど大きな荷物でなければ、個数が1個でなくても持ち込めます。
これから海外へ行く乗客全員に、荷物を一つにまとめろ、というのはかなり無理がありますので、個数については、今後もそこまで厳しくなることはないのではないのでしょうか。
リュックサックに、ショルダーバッグとカメラと、空港で買ったお土産袋も増えちゃった!などという場合なども、そんなに心配することはありません。
測られる場合はどんなとき?
一方、飛行機へ持ち込む手荷物が重量オーバーしている場合に、チェックされる可能性があるのは次の3通り。
1.満席で上の棚に入らないと予想される場合
2.乗り継ぎ便の国内線などで、小さな飛行機に乗る場合
3.LCCに乗る場合
1.満席で上の棚に入らないと予想される場合
満席の場合は、上の荷物棚に手荷物が入りきらないことが予想されます。
最後の方の乗客の荷物を入れる場所がなくて、座席から遠くの荷物入れを開けたり、客室乗務員に助けを求めている人の姿はよく見かけます。
こんなことは、定時運航に支障がありえるので、航空会社としてもできれば避けたい。
なので、ほぼ満席に近い便では、搭乗口で手荷物の大きさを測っていることがあります。
特に重そうな荷物、大きめの荷物を持っている人には、係員が声をかけてきます。
もしここで引っかかった場合は、中身を減らして(捨てて)持ち込むか、預け入れ手荷物の方へ回すか、の選択になります。
持ち込み手荷物が重量を超えそう、と心配な場合は、チェックインカウンターで「今日の飛行機は満席ですか?」と聞いてみてもいいかもしれません。
もし「ほぼ満席です」との答えだったら、その場で預ける荷物に移すなり、減らすなりを、チェックインカウンターで考えることをおすすめします。
航空会社は、定時運行に厳しいので、チェックインカウンターより時間がない搭乗口では、係員の態度が厳しいような気がします。
一度、フィリピン行きの飛行機で、手荷物の中身を出す出さない、と男性の係員と喧嘩している人を見たことがあります。
けんかしてもルールはルールなので、なかなか厳しいですね。
2.乗り継ぎ便がある場合
乗り継ぎ便がある場合は、小さな飛行機に乗る可能性があります。
小さな飛行機は、そもそも手荷物を入れる荷物棚が小さいので、重量オーバーの規定に関わらず、手荷物の持ち込みを少なくするように制限しています。
日本の国内線でも、地方の空港で端っこに止まっているような小さな飛行機を見かけたことありませんか?
あんな飛行機は、中の手荷物入れも本当に小さいです。
乗り継ぎ便がある場合は、日本からの出発便では持ち込めた荷物が、持ち込めなくなる場合もあります。
海外の空港の搭乗口で、急に手荷物を預かる手続きをされるのは、焦るはずなので、
特に乗り継ぎがある場合は、最初から重量オーバー・サイズオーバーはしないように気をつけましょう。
3.LCCに乗る場合
LCCに乗る場合は、持ち込み手荷物が厳格に測られる可能性が高いです。
特にホームステイで人気の、オーストラリア行きLCCのジェットスターは厳しいと有名です。
預け入れ手荷物が有料なので、持ち込み手荷物にしてしまおうと考える人が多いからだと思われますが、そんな作戦は通用しないということです。
国際線の持ち込み手荷物に超過料金はかかる?
飛行機へ持ち込む手荷物が、制限オーバーと指摘された場合、超過料金はかかるのでしょうか?
制限オーバーと指摘された持込手荷物は、その場で中身を捨てるか、預け入れ手荷物にするかを選択します。
中身を減らして、持ち込み手荷物にするのであれば、超過料金はかかりません。
中身はどうしても捨てられない、ということで、預け入れ手荷物にするのであれば、
預け入れ手荷物と合算して、超過していれば超過料金がかかります。
搭乗口で預け入れ手荷物にする、ということは、スーツケースなどが入っている貨物室へ移動されるということです。
このとき、チェックインで預けた手荷物のデータと合算されます。
すでに預け入れた手荷物と合計して、個数や重さが超過していれば、超過料金を支払うことになります。
(LCCは、持ち込み手荷物を追加料金で購入できるところもあるようです。)
つまり、結局は、持ち込み手荷物に超過料金がかかるのではなく、預け入れ手荷物の超過料金として支払いが必要になるということ。
チェックインをぎりぎりで乗り越えた場合は、結局ここで引っかかります。
預け入れ手荷物と合算して、規定をこえていなければ、超過料金の支払いは必要なく、持ち込もうとしていた手荷物だけが、貨物室へ移動となります。
預け入れ手荷物と合算すること無く、無料で追加で預かってもらえるラッキー?な場合もあるようですが、正しいルールではないので、あまり期待しないほうがいいでしょう。
それにしても、いざ、飛行機が出発する前の搭乗口で、お金を払うのって、なんだか損した気分です。
かといって、超過料金を避けるために、中身を減らすとなれば、見送りの人にも渡せないし、もう返ってくることもありません。
次々と他の乗客が飛行機に乗り込んでいく中で、考える時間もあまりありません。
できれば、搭乗口での超過料金の発生は避けたいところですね。
やはりオススメとしては、何かと手続きの多い国際線の空港では、持ち込み手荷物は、極力少なくすることをおすすめします。
身軽で、両手が空いているに越したことはないです。
私はいつもリュック・ショルダーバッグだけを持ち込むようにしています。
リュックにエコバッグを入れていて、もし荷物が増えた場合はそれで対応しています。
一度、身軽な飛行機を体験すると、たくさん荷物を持ち込むのがいやになりますよ。
国際線の持ち込み手荷物のサイズの測り方
国際線の飛行機へ持ち込む手荷物の規定は、航空会社によって決まっています。
サイズは、縦・横・高さや、三辺の和が決まっています。
このサイズを測る場合には、ルール上は、カバン本体の取手・キャスター・ポケットなども含みます。
もし自宅のメジャーなどで測る場合は、注意してください。
当日、空港へ行くと、それぞれのチェックインカウンターのそばに、持ち込み手荷物のサイズを調べられる台が置いてあります。
これに乗せると、そのサイズからはみ出しているかが分かりやすいです。
下記に代表的なエアラインの持ち込み手荷物のルールの一覧表(概要)を載せておきます。
持ち込み手荷物制限一覧(日本発着エコノミークラスの場合)
(2018年12月1日現在)
重さ | 個数 | サイズ | |
JAL | 10キロ | 1個 | 115センチ |
ANA | 10キロ | 1個 | 115センチ |
アメリカン | 制限規定無し | 1個 | 56x36x23センチ |
エア・カナダ | 自分で収納できる重さ | 1個 | 55x36x23センチ |
カンタス | 7キロ | 1個 | 115センチ |
ルフトハンザ | 8キロ | 1個 | 55x40x23センチ |
ジェットスター | 7キロ※3キロ追加購入可 | 1個 | 56x36x23 |
重さ制限は、航空会社によって7キロ~制限無し、と幅がありますね。
ただ、制限無しといっても、どんなに重くても良い、というわけではありません。
上の荷物棚に載せられる重さ、落ちてきても危なくない重さ、ということなので、10キロ程度と考えておきましょう。
さいごに
国際線の飛行機へ持ち込む手荷物が、オーバーした場合にどうなるかをご紹介しました。
見逃されることもありますが、引っかかった場合は、預け入れ手荷物と合算して超過料金が必要なこともあります。
また、もし持ち込み手荷物のサイズを測るときには、取っ手、キャスターも含んだ長さを測ってくださいね。
余計なトラブル無く、楽しい空港での時間が過ごせるといいですね。