国際線の飛行機に乗るときには、出発時間の約30分前に搭乗が始まります。
出発時間=飛行機が動き出す時間
搭乗時間=飛行機に乗り込む時間
なぜ飛行機は搭乗時間が、出発時間より30分も早いのでしょうか。
今回は、飛行機の搭乗時間が、出発時間より早いその理由を、考えてみました。
国際線の搭乗時間が早い理由1.入り口が2つしかない
国際線の搭乗時間が、出発時間より約30分も早い理由の1つが、飛行機には入り口が2つしかないことです。
小さい飛行機では1つしかありません。
まれに、別の入り口を設けている場合も、3つです。
飛行機には多くて数百人の乗客が乗ります。
乗客の人数に対して、入り口の数が少ないことが、乗り込むのに時間がかかる理由です。
新幹線なら、1両に2、3ヶ所入り口がありますので、それと比べると、入り口の少なさがわかります。
理由2.荷物入れに時間かかる
搭乗時間が早い理由の2つ目が、飛行機内での手荷物をしまうのに時間がかかること。
飛行機は安全上、手元に置ける荷物は、前の座席の下に入る手荷物だけ。
あとはすべて搭乗時に、上の荷物棚に入れなければいけません。
でも飛行機の中では、この上の荷物棚に入れた荷物を取り出すのは一苦労。
そこで搭乗時に、上の棚にしまう前に、機内で必要な荷物を入れ替える人がいます。
また、上の棚にしまうために、通路がふさがれて、後方の座席の人がたびたび先に進めなくなり、搭乗に時間がかかります。
新幹線なら、走行中も自由に荷物を上げ下げできるし、キャリーバッグも足元に置いておけるので、荷物を上げるのに、これほど時間はかかりません。
理由3.シートベルトのチェックが必要
搭乗時間が早い理由の3つ目が、着席した後のシートベルトチェックが必要なこと。
飛行機では、出発前に全員が着席して、確実にシートベルトを締める必要があります。
全員が閉めたことを、客室乗務員がチェックします。
新幹線や電車にはない、このシステムはありませんよね。
シートベルトだけでなく、足元に入れられない荷物を持っていないか、通信機器のスイッチを入れていないか、座席を倒していないかなども、客室乗務員が全員分、確認します。
理由4.管制官の指示待ち
搭乗時間が早い理由の4つ目が、飛行機の出発には、管制官の許可が必要なこと。
パイロットは、乗客のシートベルト確認など、すべての準備が整ったあとで、管制官に出発の許可を申請します。
管制官から許可が出て、初めて、飛行機は動き出すことができるのです。
この動き出す時間が、時刻表に書いてある出発時間。
そうなると、ここまでの準備をすべて終えるためには、やはり搭乗時間に約30分は時間が必要な理由を、納得できるのではないでしょうか。
さいごに
国際線の飛行機の搭乗時間が、出発時間より約30分も早い理由を考えてみました。
今回は4つの理由を紹介しました。
1. 入り口が2つしかない
2. 荷物の収納に時間がかかる
3. シートベルトチェックが必要
4. 管制官の指示待ち
今回は乗客の動きに関わる理由を上げました。
実際には、飛行機の外では、スーツケースを積み込んだり、燃料を補給したり、整備士のチェックも同時に行われています。
飛行機に乗るときには、他の交通機関より早めの行動が必要な理由が、わかっていただけたでしょうか。
国際線に乗るときは、搭乗口には早めに行くようにしましょう。