国際線の飛行機の乗り継ぎ時間が長いとき、乗り継ぎ地で一回降りて、観光することはできるのでしょうか。
国際線は乗り継ぎが悪いと、長ければ半日近くも空港での待ち時間があることも珍しくありません。
せっかくきたのだから、この時間に乗り継ぎの都市にも立ち寄りたい。
でも、乗り継ぎだけの都市なのに、空港の外に出てしまってもいいの?
乗り継ぎはできるの?荷物は大丈夫?と気になりますよね。
今回は、国際線の飛行機の乗り継ぎ地で、空港の外に出ることができるのかについてご紹介します。
外に出る場合の注意点もご紹介しますので、参考にしてください。
飛行機の乗り継ぎ時間があったら、空港の外に出てもいい?注意点は?
国際線の飛行機に乗ったとき、乗り継ぎまでに時間があれば、乗り継ぎ地の空港の外には出てもいいのでしょうか。
結論から言えば、2つの注意点にさえ気をつければ、乗り継ぎ地の空港の外に出ても大丈夫です。
2つの注意点とは、
1.乗り継ぎの飛行機に間に合う時間までに戻ってくること
2.乗り継ぎ地へビザなしで入国できること
これさえクリアできれば、トラブルにもならず、航空会社のルールに違反することもありません。
乗り継ぎの便の搭乗時間に、搭乗口にいれば、何も問題ないのです。
それぞれについて解説します。
1.乗り継ぎの飛行機に間に合う時間までに戻ってくること
当たり前ですが、空港の外に出る場合は、乗り継ぎの飛行機に間に合うように戻ってくることが必須。
基本的に、乗り継ぎまでの時間、何をしていても航空会社には関係ありません。
ただ、時間までに戻ってこれずに乗り遅れると、思った以上に面倒なことになる可能性が高いです。
次の飛行機への変更ができなかったり、変更手数料がものすごくかかったり。
乗り継ぎ地に1泊することになった場合は、入国手続きやホテル手配などもちろん自腹です。
時間には、十分に余裕を持って戻ってくるよう気をつければ、外に出ても大丈夫です。
2.乗り継ぎ地へビザ無しで入国できること
乗り継ぎついでに観光しようと思っている国が、本来の旅の目的地とは別の国の場合、ビザが必要ない国であれば、降りても大丈夫です。
逆に、ごく数時間の滞在であっても、入国にビザが必要な国であれば、空港の外へ出ることはできません。
というか、そういった国はビザ無しでは空港の入国審査を通り抜けられないので、外にも出られないんです。
ちなみにビザとは、パスポートとは別に、出発前にその国の大使館から発行してもらう入国許可書。
降りようと思っている乗り継ぎ先の国が、日本人が入国する場合に、ビザが必要かどうか、事前に調べておきましょう。
ただ、日本のパスポートは、ビザ免除で入国できる国の数が170カ国以上と、世界有数の強さ。
多くの場合、乗り継ぎ地にもビザ無しで入国することができます。
以下に、必ずビザが必要な主要国をあげておきます。
インド、パキスタン、ロシア、ブラジル、エジプトなどアフリカ各国。
もしこれらの国に入国したい場合は、ビザが必要なので、急に思い立っての観光は難しいです。
ヨーロッパやアジアの多くの国は、ビザなしで入国できます。
飛行機の乗り継ぎ地で一度降りるとき、荷物はどうする?
乗り継ぎ地で一度空港の外に出て、観光する場合、預けたスーツケースなどの手荷物はどうしたらいいのでしょうか?
ほとんどの場合、大きな手荷物は出発空港のチェックインで、最終目的地までスルーで預けられているはずです。
乗り継ぎ地で降りる場合も、ピックアップする必要はありません。
そのまま、乗り継ぎ便の出発時間までに戻ってこれば、荷物は予定通り、乗り継ぎ便へ積み込まれます。
逆に、もし乗り継ぎ地で降りるときに、荷物を一度ピックアップしたい、という場合は、
日本を出発する空港のチェックインカウンターで、必ずリクエストしてください。
ただし、荷物をピックアップするとなると、大幅に時間がかかります。
到着したあとのターンテーブルで待っている時間もかかるし、
空港へ戻ってきたあと、再度、チェックインカウンターで預け直す必要もあります。
チェックインカウンターが混雑していた場合、乗り継ぎ便に遅れてしまう可能性もあります。
乗り継ぎで少し観光するだけなら、荷物は通常通りスルーにしておくことをおすすめします。
ちなみに、乗り継ぎ地で降りる、降りないに関わらず、乗り継ぎがある場合は、最初のチェックインカウンターで、どこでピックアップするべきかしっかり聞いてください。
スルーで最終目的地まで預かってもらえるのが普通ですが、意外と、乗り継ぎ便の情報が把握されていなかったり、スルーで預かれない空港があったりもします。
万が一、聞き忘れたら、もらったバゲージクレームタグ(手荷物引換証)で確認できます。
飛行機の乗り継ぎ地で降りる場合の空港内の流れは?
乗り継ぎ地で、一度空港の外に出る場合の流れを説明します。
1.降りたら「出口」の案内板に従う
通常は、乗り継ぎの場合は「transit」「connection」などと書いてある案内板にしたがって進みますが、
空港から出て観光する場合は、出口へ向かいます。
案内板は「arrival」「passport control」などと書かれています。
要するに、ここが最終目的地である人たちと同じルートです。
2.入国審査を受ける
数時間の滞在ですが、入国するには変わりないので、入国審査を受けます。
通常であれば、入国の目的、滞在日数、を聞かれます。
目的は「観光(sightseeing)」。
滞在日数は「今日だけ(only today.)」とか、「数時間(only few hours)」とか、
または、「乗り継ぎがある(I have a connecting flight).」答えればいいでしょう。
乗り継ぎ便が書いてあるeチケットの控えを見せれば、分かってもらえます。
私は一度、ロンドン経由でスペインへ行くときに、数時間だけロンドンに入国したことがあります。
入国審査では、パスポートと一緒に、乗り継ぎ便のチケットを渡しました。
入国審査官は「なんでロンドンに入国するの?」と聞かれましたが、少しだけ観光したいと答えると、笑って通してくれました。
3.手荷物引取り、税関検査、検疫は通り過ぎてOK
荷物の引取りや、税関検査、検疫などは、素通りでOK。
出口をでれば、そこは別の国です!
帰ってくるときのために、交通機関は先にチェックしておきましょう。
もし、乗り継ぎ便のチェックインがまだの場合(乗り継ぎ便の搭乗券をもらっていない場合)は、
出発フロアのチェックインカウンターへ行って、チェックインの手続きをすませましょう。
念の為、預けてある手荷物がある場合は、バゲージクレームタグ(手荷物引換証)も見せましょう。
4.戻ってきたあとは、出発フロアへ。
観光を終えて戻ってきた後は、流れはそこから出発する人と同じです。
まず、「departure」と書いてある出発フロアへ向かいます。
チェックインは終わっているはずですが、もしまだだったら、ここのチェックインカウンターで手続きします。
5.保安検査場、出国審査へ
その後、保安検査場へ進みます。
液体物の制限があるので、ペットボトルなどの飲み物は処分となります。
そして、出国審査。
短い滞在でも、出入国のスタンプが押してあると、あとからパスポートを見たときに思い出しますね。
6.乗り継ぎ便の搭乗口へ
乗り継ぎ便の搭乗口へ向かいます。
乗り継ぎ時間が長いときは、最初に案内された搭乗口が変更になっている可能性があります。
念のため、モニターで搭乗口を確認しましょう。
搭乗口に30分前までに着けば、無事に間に合いました!
さいごに
国際線の飛行機に乗るとき、乗り継ぎ時間に空港から外に出てもいいかについてご紹介しました。
時間があれば、空港の外に出て観光してもいいですが、
注意点は、時間までに戻ってくることと、ビザ免除の国であるか確認すること。
荷物のピックアップは、最終目的地までスルーになっていれば、必要ありません。
空港で待っているだけでは退屈な乗り継ぎ時間ですが、外に出れば、おまけの観光ができちゃいます。
くれぐれも、乗り継ぎ便への乗り遅れにだけは注意して楽しんでください!