国際線の乗り継ぎ便に液体は持ち込める?免税店のお土産なら例外アリ!


国際線の乗り継ぎがある場合、乗り継ぎ便に液体物は持ち込めるのでしょうか?

出発する空港の保安検査場では、100mlを超える液体物の検査がありますが、

その検査を抜けたあとなら、ペットボトルの飲み物や、免税店で買ったお酒などの液体物も持ち込むことができます。

でも、乗り継ぎがある場合、乗り継ぎ便にそれらの液体は持ち込めるのでしょうか。

ペットボトルや、お土産に買った免税品の液体物は、乗り継ぎのときどうなるのでしょうか?

今回は、国際線の乗り継ぎがある場合、乗り継ぎ便に液体物が持ち込めるか、例外も含めてご紹介します。

国際線の乗り継ぎ便に液体物は持ち込める?

国際線の乗り継ぎ便に、液体が持ち込めるのかどうかご紹介します。

100ml以上はダメ

基本的な考え方として、乗り継ぎ便にも、100mlを超える液体物は持ち込みできません。

最初の飛行機を降りたあと、乗り継ぎ地の空港でも、必ず保安検査場があります。

100mlを超える液体物は、そこで処分となります。

例えば、ロンドンに行くとき、

「成田→ソウル→ロンドン」

と、ソウルを経由するとします。

まず、最初の成田空港の保安検査場で、100mlを超える液体物は持ち込めませんね。

でもそれを抜けたあとなら、免税店で化粧品を買ったり、売店でペットボトルを買うこともでき、飛行機の中にも持ち込めます。

ところが、乗り継ぎ地のソウルの保安検査場で、これらは液体物制限に引っかかってしまい、ソウル→ロンドンの乗り継ぎ便には持ち込めません。

せっかく成田空港で買った日本のお土産も飲み物も、乗り継ぎ地で処分することになってしまうのです。

これは本当に残念です。(空港の免税品には例外あり。後述)

乗り継ぎ地の保安検査は、旅慣れない方にはけっこうな盲点です。

私も空港で働いていたとき、お土産の免税品を処分することになり、保安検査場の職員に怒っている乗客を見かけたのは一度や二度ではありません。

怒ったところでどうしようもないんですが…、気持ちは分かります。

乗り継ぎがある場合は、乗り継ぎ地の保安検査場まで液体物制限があることに注意してください。

もちろん、どの場合も100ml以下の容器に入っていればOKです。

海外は国内線も液体物制限あり

日本の国内線には、国際線ほど厳しい液体物制限のルールはありません。

ペットボトルもカバンの外に出せば、機械で調べたあと、返してもらえます。

ところが、海外は国内線であっても、国際線と同じ液体物の制限があることが多いです。

日本から出発する場合は、乗り継ぎが国際線か国内線かに関わらず、液体物制限があるので気をつけてください。

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空港の免税店の液体物なら、乗り継ぎ便にも持ち込める?!

基本的に、乗り継ぎ便には、100mlを超える液体物は持ち込めない!とご紹介しましたが、

2015年から、空港の免税店で買った免税品については例外ができました。

免税店で買い物をしたときに、STEBs」と呼ばれる専用の袋に入れてもらえば、乗り継ぎ便へも持ち込みができるのです。

ちなみに「STEBs」とは、不正開封防止袋。

Security Tamper Evident Bagsの略です。

国土交通省のホームページによると、STEBsとは、封をした後に開けた場合、開封されたことが確認できる特殊な袋。

例えば「成田→ソウル→ロンドン」を利用するとき、

成田空港の免税店で、お酒や化粧品などの買い物をしたら、「STEBs」に入れてもらいます。

すると、ソウルで処分することなく、「ソウル→ロンドン」便へ持ち込みできるのです。

ちなみに乗り継ぎ便の搭乗券を出せば、対象の液体物を、STEBsに入れてくれるようです。

「STEBs」は、空港の免税品店の液体物が放棄されている問題を打開するために考案されたとのことで、国際的に仕様が定められています。

やはり今までは、知らずに買ってしまって、乗り継ぎ空港で泣く泣く処分という人が、世界中にいたんですね。

これはうれしい変更です。

乗り継ぎの人だけ買えない、という不公平感が少しはなくなります。

ただし、注意点がありますので、ご紹介します。

乗り継ぎ便に、液体物のお土産を持ち込みたいときの注意点

乗り継ぎ便に、液体物の免税品を持ち込みできる専用の袋「STEBs」にも注意点があります。

1.導入しているのは主要空港のみ

まず、「STEBs」はまだすべての空港で導入されているわけではありません

日本では、成田、羽田、関空、名古屋。

2017年から新千歳も導入されたようです。

今後も増えるとは思われますが、地方空港から国際線に乗る場合は使えません。

海外の空港でも導入されていないところもあるので、注意が必要。

2.STEBsを承認していない国もある

免税店で「STEBs」に入れてもらったとしても、まだSTEBsの通過を承認していない国もあります

代表的なのがアメリカです。

STEBsに入っていても、乗り継ぎ地で、持ち込み禁止の液体物とみなされるということです。

承認している国であっても、あくまでも現地保安検査官の判断が優先されるとのことなので、STEBsに入れてもらったからといって、100%保証されたわけではないようです。

セントレアのホームページに一覧が載っていますので、出発する時には参考にしてください。

https://www.centrair.jp/airport/liquid/stebs.html

ちなみに、乗り継ぎ地の空港の免税店で買う場合は、保安検査場を抜けたあとならOKです。

直行便と同じ扱いなので、STEBsも不要で、飛行機内へ持ち込み可能です。

さいごに

乗り継ぎのある場合、乗り継ぎ便へ液体物が持ち込めるかについてご紹介しました。

乗り継ぎ便への液体の持ち込みは、保安検査場で処分の対象となります。

ただし、例外として、STEBs導入の免税店なら乗り継ぎ便へも持ち込みOKです。

まだすべての国や空港で導入されているわけではない点には注意が必要ですが、免税店でのお土産購入を考えている場合は、ぜひ利用してみてください。

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