EFでの語学留学。
その魅力の1つが「海外インターンシッププログラム」。
語学留学にも関わらず、現地の企業の中に入って仕事をさせてもらえる機会なんて、めったにありませんよね。
私は、EFボストン校に語学留学した際に、インターンシッププログラムに参加したのですが、これが一番英語力が伸びる経験にもなり、参加してとてもよかったです。
(北米圏では、ボランティア体験プログラムという名前ですが、内容は同じ)
今回は、EF海外インターンシッププログラムの体験談として、私が実際に働いた地元テレビ局インターンの仕事内容をご紹介します。
EF海外インターンシップ・プログラムに申し込むには?
申し込み方法は?
インターンシッププログラムへの申し込みは、語学学校の手配と一緒に、日本で旅行会社を通して、事前に申し込むのが一般的です。
ただ、私はインターンを始めるタイミングを現地で決めようと思ったので、日本では、語学学校の午前授業のコース(16週)だけに申し込んでいき、インターンシップ・プログラムは、現地で直接学校に申し込みました。
インターンシッププログラムはオプションのように申し込むことができたからです。(現地で追加で申し込めることは、事前に旅行会社に確認していきました。)
こうやって自由に組み合わせられると、自分のタイミングで始められるので便利です。
ただ、現地に着いてからの申込みだと「申込みを誰に言えばいいか分からない」「他にやっている人がいない」「お金がもったいない」「やっぱり止めよう」などと弱気になる可能性もありますので、自分で心配な方は日本で申し込んでしまったほうがいいかもしれません。
語学学校3ヶ月のあとでインターンシップ3ヶ月、などと最初から決まっているコースもあり、実際にそのスケジュールで参加している学生もいました。
EF海外インターンシップ・プログラムの流れ
インターンシッププログラムに申し込むと、以下のような流れでスケジュールが組まれます。
1.アメリカの企業で働く際のマナー、履歴書(レジュメ)の書き方。【語学学校での個別授業】
2.インターンに行く業種選び、その企業への履歴書作成、添削。【語学学校での個別授業】
3.実際に企業で面接を受けて、決まればインターン開始。
具体的な内容を紹介します。
EF海外インターンシッププログラム 実際の授業の内容とは?
1.マナー、履歴書(レジュメ)書き
まずは、語学学校でコーディネーターと呼ばれる先生からアメリカのビジネスマナーを学びます。
面接は10分前に行くのが礼儀、服装は職種に合わせる、などなど。
ここは話を聞くだけですが、個別授業なので、自由な語学学校の普通の授業とは違います。
EFボストン校のコーディネーターは、先生の中ではかなりしっかりした人で、緊張感がありました。
次に、履歴書の書き方。
インターンシップに行くのに履歴書が要るのか!と思ったのですが、これが興味深い。
アメリカの履歴書の書き方なんて、なかなかアメリカ人から教えてもらえることありませんよね。
日本の履歴書とはかなり違います。
顔写真も要らない、年齢も性別も書かない。
大学生だった私は、学歴も書かない。(書けない)
代わりに、自分に「何ができるのか」を簡潔かつ明確に書かなければいけません。
日本では、大学名や年齢、性別、顔などで、実はいろんなことが判断されているのだと気づきました。
2.業種選び
インターンに行く業種を選びます。業種のリストには10以上候補がありました。
でも選ぶといっても、好きに決められるわけではありません。
インターン(ボランティア)とはいえ、企業が求めている人材と違いすぎてはいけないので、ここはコーディネーターもしっかり考えています。
必ずしも希望の業種で働けるというわけではありませんが、コーディネーターと自分の過去の経験を話しながら決めていきます。
私は大学の専攻が情報系(コンピューター)だったのですが、何のプログラム言語もできないので、専攻しているくせに情報系の会社は却下されました。
代わりに日本のテレビ局でアルバイトしていた経験から、学校近くの小さなテレビ局で働くことになりました。
他の友達は、シェラトンホテル、旅行会社などでインターンしていました。
みんな大学生だったので、特にスキルがなくてもどこかで働くことはできます。
ただ、業種選びのときに、コーディネーターから何の経験があるかは聞かれます。
私のアルバイトのような小さな経験でも、ただの知識より「何かをやったことのあるスキル」が重視されます。
業種が決まったら、その会社へ向けた履歴書を作成します。
コーディネーターにチェックしてもらえるので安心です。
3.面接
履歴書は語学学校経由で送ってもらい、面接の連絡が来たら、当日は1人で企業へ向かいます。
私は語学学校からメトロで15分ほどのテレビ局へ。
受付で何と言ったらいいのか、ものすごくドキドキしましたが、面接といっても、私の場合はカンタンなものでした。
ちょっと太めな若い男の人(のちに19歳のディレクターと判明)が陽気にやってきて、
「履歴書みたけど、日本でテレビ局で働いていたんだって?どんな仕事してたの?」
と、雑談の延長のような面接。
私が、日本では原稿を配ったりするアシスタントだったと話したので、
「ここではもっと本格的に手伝ってもらうからね(ウインク)」
と、そのまま合格したようでした。
というか、不合格にするつもりはなかったみたい。
1ヶ月後に、同じEFボストン校から3人インターンがやってきましたが、私も一緒に雑談したのが面接で、全員採用でした。
EFのインターンシップ テレビ局での仕事内容とは?
私が働いたテレビ局のインターンは、夕方の生放送のお手伝いでした。
仕事内容は、日本では考えられないくらい、メインの仕事をさせてもらいました。
生放送のカメラマン
あのテレビ用の大きなカメラを使う「カメラマン」です。
日本だったら職業になるカメラマン、しかも生放送のニュース番組でやりました。
アメリカ人スタッフも5人くらいしかいない小さなテレビ局ならではなのですが、ものすごく緊張しました。
教えてもらったのは、「move right/left」「zoom up/out」のみ。(右/左に動け。ズーム/縮小しろ。)
本番は、ヘッドホンでディレクターの指示を聞いて、1人で操作します。
ディレクターもインターンへの指示は、はっきりゆっくり言ってくれるのですが、もう汗びっしょり。
カメラは2台で、どちらもEFボストン校のインターンに初日からやらせてました。
確かに指示はカンタンと言えばカンタンで、動き回るほどでもない狭いスタジオなのですが、インターンに任せるとは度胸ありますよね。
日本なら絶対やらせてくれないと思うのですが、さすがアメリカというか、どれだけ人手が足りてなかったんだというか、、。
とにかく貴重な経験でした。
アナウンサーの原稿の表示
日本でいう、いわゆるカンペというやつ。
ニュース原稿が、日本のように手書きではなく、パソコンの画面がカメラ横に表示されて、アナウンサーはそれを読んでいました。
私の仕事は、アナウンサーが読むのに合わせて、その画面をスクロールさせていくこと。
スクロールの機械もコツが必要で、ちょっと動かしただけで、画面はものすごく進んだりする困りもの。
これもまた生放送なんですよね。
アナウンサーが、今どこを読んでいるか追うので必死でした。
が、一度失敗して、みなさんに迷惑かけました。。
出張インタビューのカメラマン
時々「平日のお昼に働ける人?」などと聞かれるときは、インタビューの仕事です。
役割はカメラマン。
私が一度ついていったときは、区長のインタビューでした。
庁舎の区長室に入って、持ち運び用のカメラをディレクターを一緒にセット。
区長のインタビューの撮影です。
座ってのインタビューはカメラを動かすこともなく、生放送でもないので、仕事は簡単です。
こうやって、留学生がまず入ることのない場所へいけるのはテレビ局でのインターンならではでした。
その他
小さなテレビ局なので、スタジオは1つしかありません。
なので、番組のたびに、セットを入れ替えるのもインターンの仕事。
出演者が座るテーブルや椅子を、ディレクターの指示通りに入れ替えたり、マイクのテストをしたり。
日本でいう音声さんの仕事もしました。
指示は「この音量が8を超えたら下げてね」というような簡単なものでしたが、最後のスタッフロールで、sound director(音声担当)として自分の名前が放送されたのはうれしかったです。
クリスマスの時期には、テレビ局の会員向けのレターとプレゼントを梱包する雑用もやりました。
とにかく仕事は頼まれれば何でも。
EFボストン校からのインターンだけではなく、地元のアメリカ人ボランティアの手伝いもいて、何度も一緒になると顔見知りになれました。
現地のアメリカ人とたくさん会えて、空き時間に雑談したりできたのは、地域の一員になれたようでした。
さいごに
語学学校のインターンシッププログラムには、お金を払って参加するわけですが、語学学校の授業と違って、お客さんではありません。
語学学校側も、インターン派遣に関してはしっかり指導している印象。
無償であっても「現地の企業に入って仕事をする」というのは、実社会のことなので、
語学学校の先生も、私たちインターンも、受け入れる企業側も、本気モードです。
でも本気モードでやることには、必ず結果もついてきます。
語学留学で英語力をあげたいと考えているなら、やらないともったいない!
次の記事で、実際に経験してみてよかったこと、気をつけることなどをご紹介します。