EFには、「EF海外インターンシップ・プログラム」があります。
語学学校から紹介してもらえる現地の企業で、実際に働くことができるこのプログラム。
私はEFボストン校に4ヶ月語学留学している間に、これに参加して、現地のテレビ局で働きました。(アメリカでは、インターンではなく「ボランティア体験プログラム」という名前)
語学留学で英語力を伸ばしたい人にはぜひぜひおすすめしたいのですが、実際にどんなところが良かったのか、気をつけることなどを、体験談からご紹介します。
実際の経験から、現地でのインターンシップをおすすめできる人、おすすめできない人もあげてみたので、参考にしてください。
EF海外インターンシッププログラムに参加してよかったこと・学んだこと
実際にインターンに参加してみて、特に良かったこと・学んだことをご紹介します。
英語力伸びた
語学留学中の成果として、一番うれしいのは英語力が伸びたこと。
やはりアメリカ人に混ざって、英語漬けの環境は効果的です。
しかも、本気で英語の指示を聞き取らざるを得ない。
働いている間は必死だけど、その分返ってくるものも多いです。
助かるのは、企業側も語学学校のインターンだと分かっているところ。
分かってない、と思われたら、それなりにはゆっくり英語で話してくれます。
個人で採用されていたら、英語を聞き取れないとすぐ解雇されそうでこわいので。。
現地社会への入り口の第一歩としては、留学生にとって語学学校が後ろにいるのはありがたいです。
アメリカの仕事仲間ができた
一緒に仕事をする人と仲良くなれるのは、アメリカでも同じ。
語学学校でできる友達より、深いつながりができます。
企業によっては、現地の友達ができる可能性もあります。
私も週に3日以上、テレビ局のインターンに通ううち、同じ仕事をする人たちと仲良くなりました。
私の場合は、同じ語学学校から来ているインターンたちがいたので、やはりその人達と一番仲良くなりました。
みんな英語に不安がありながら、はじめての仕事を任される緊張感を共有できるので。
テレビ局へ来ていたインターンは、韓国人、ドイツ人でした。
「カメラの線をつなげておくよう頼まれたけど、これでいい?」
「これ折れてるんじゃない?!」
「え、どうしよう!」
と、ビビりながらディレクターの部屋をノックしにいったり、その後ろで笑ってるドイツ人を後で怒ったり。
撮影が夜までかかると、近くのピザ屋へ夕食の買い出しに行ったり。
男女年齢問わず、仕事仲間っていうのは打ち解けられるのが良い。
アメリカ人ボランティアとも一緒に働く機会があり、顔見知りになりました。
仕事をしながら分からないことがあれば聞けるし、向こうも急に同意を求めて話しかけてきたりするくらい。
アメリカ人同士の雑談は、聞いているのに精一杯で、会話に参加するほどにはなれなかったけど。
別のコンサートホールで会ったときに、話しかけてくれたのは、アメリカにも知り合いができたと思えてうれしかったです。
アメリカで働くことの現実を知った
留学に行く前は、なんとなく「英語が話せるようになったら、海外で働くのもいいかも」などと考えていましたが、インターンをしてみて、幻想にすぎないと分かりました。
インターンに申し込むだけでも、「何のスキルがあるのか」ということを明確に求められたとき、アメリカで通用するようなスキルは何ひとつ持っていないことに気づいたのです。
インターンプログラムでは、テレビ局のアルバイト経験が役に立ちましたが、本番の就職にあたって、アメリカ版の履歴書にかけることなんて何もない。
日本の大学の授業では、アメリカで通用するようなスキルは何も学べていません。
年齢も、大学名も、アメリカの履歴書には書かないので、何の武器にもなりません。
そうなると、採用されてもおそらく飲食店や清掃スタッフだとか、いわゆるブルーカラーの仕事しかできないでしょう。
そういった仕事をして海外で働きたいか、というと、そうじゃない。
英語を話せることが効果を発揮するのは、日本の企業で働くからこそ。
どうしても外国で働くなら、日本企業に就職して、現地に派遣されるのが、立場としては一番良い。
当時大学生だった私は、こうして海外での就職への憧れをきっぱり捨てました。
EFのインターンシップの実際の評判は?気をつけること
学ぶことの多いEFのインターンシップですが、気をつけるべきこともあります。
当たり外れある
語学学校から紹介されるインターン先は、多くあります。
EFボストン校でも10以上は候補がありました。
でも、当たり外れはありました。
私が働いたテレビ局は、幸運にも当たりの方で、かなり仕事を任せてくれて、他のインターンもここで良かったと言ってました。
シェラトンホテルで働いた韓国人も、いろいろ経験させてもらえたようで、最終日にはシェラトンからのプレゼントをもらって感激していました。
一方で、ハウスメイトの別の韓国人は、旅行会社でインターンしたものの、11月の寒空の下、毎回ひたすらビラ配りだとぼやいていました。(英語も上手だったんですが。。)
ただ、当たり外れは正直、行ってみないと分からないところが多い。
EFボストン校のコーディネーターも、実際の仕事内容までは詳しく把握していないようでした。
唯一の手がかりは、語学学校内で経験者の口コミを聞くことくらい。
でも、仮に良い噂を聞いても、希望して紹介してもらえるとは限りません。
自分のスキルとの兼ね合いもあります。
大事なのは「どこに行っても、学ぶことはある」という気持ちで、気に入ればラッキーくらいの心構えでいましょう。
滞在期間が短いとあまりできない
インターンプログラムは、事前授業などに1ヶ月弱はかかります。
仕事を覚える期間も必要なので、留学期間が短いとあまり働けません。
具体的には、インターン申込みから少なくとも2ヶ月、できれば3ヶ月以上はあったほうが良い。
私は残り期間3ヶ月のところで申し込みましたが、最後はもっと働きたかったと思いました。
インターン先のテレビ局のディレクターは、他のインターンが帰国するときに
「俺はまたインターンを失ってしまう」と嘆いてました。
ちゃんと戦力として考えてくれているんですよ。
残りの滞在期間を考えて、できるだけ早めに申し込みましょう。
ある程度の英語力は必要
残念ながら、誰でもインターンができるかというと、必ずしもそうではありません。
インターンに行ける英語力が無い段階では、語学学校から企業に応募できません。
というか、全く話せない状態でインターンに行けたとしても、何もできないので自分も辛い。
それこそビラ配りのような、何も話さなくてもできる仕事しかやらせてもらえないでしょう。
語学学校からの紹介なので、英語に不自由のあるインターンということは、受け入れ企業側も分かっていますし、分かりやすい英語で話してくれます。
逆に、こういった指示が理解できる英語力があれば参加できます。
語学学校からインターンに応募できたなら、大丈夫とみなされたということなので、自信を持ってがんばりましょう。
もちろんペラペラじゃなくて大丈夫。私もなんとかゆっくり1フレーズ話せる程度でした。
EFのインターンシップをおすすめできる人、できない人
インターンシッププログラムは、語学学校の自由な雰囲気とひと味違って、
はっきり言って「楽じゃない」。
だけど、苦労する分、得るものも多いのも事実。
それを踏まえて、インターンシッププログラムをおすすめできる人、おすすめできない人をあげてみます。
・苦労してでも短期間で英語力をあげたい人
・コミュニケーションを取るのが苦じゃない人
・現地の人と仕事仲間になりたい人
・現地の仕事スタイルを経験したい人
・残りの留学期間が2ヶ月以上ある人
おすすめできない人
・カンタンな英語の指示も聞き取れない人
・語学留学で現地に行くだけで満足な人
・語学留学は楽しみたい!と考えている人
・人と話すのが苦手な人
・留学期間が1ヶ月未満しかない人
興味があって、「おすすめできる人」に少しでも当てはまる!と思ったら、ぜひぜひ挑戦してください。
さいごに
EFボストン校でのインターンシッププログラムは、英語力はもちろん、それ以外にもアメリカの文化をたくさん肌で感じされてくれた経験となりました。
語学学校やホームステイ先は、アメリカとはいえ、留学生ならではの雰囲気があるのですが、インターンシップで働く企業内は、完全にアメリカの文化です。
語学留学中に、本物の現地の文化に触れる経験ができるのは、実はとても貴重。
インターン(ボランティア)とはいえ、1人でアメリカの企業で働いたことで、度胸も身につきました。
語学留学に行っている人の中でも、インターンシップを経験する人は少数派。
やらなくても誰も何も言いませんが、だからこそ、興味を持ったなら、ぜひ挑戦してください!
若いうちの苦労は買ってでもしろ、ならぬ、「留学中の苦労は、買ってでも」しておくと、人と違う経験は、自分の一生の強みになりますよ。