語学学校に入ると、まず最初に実施されるのがプレイスメントテストと呼ばれる、クラス分けテスト。
英語力を上げるためには、同じレベルの留学生と一緒に学ぶのは効果的です。
私もカナダとアメリカで語学学校に通いましたが、同じクラスの留学生と話していると、
「メキシコ人も韓国人も同じくらいの英語力の人もいるんだな~」と自信と親近感がわきました。
そんなレベル別に分けるためのクラス分けテストですが、実際にはどんなテストなのか?どんなふうにクラス分けされるのか?気になりますよね。
そこで今回は、私がカナダとアメリカの語学学校で受けた、クラス分けテストの体験談をご紹介します。
プレイスメントテストを受けるときの注意点についてもお伝えしますので、参考にしてください。
語学学校のクラス分けテストの内容とは?カナダ編
語学学校に入ると、初日にまずクラス分けテストでレベルをチェックされます。(プレイスメントテスト、レベルチェックテストなどと呼ばれます。)
私がカナダのモントリオールで通ったのは、オフィスビルのワンフロアにある語学学校。
教室は全部で5部屋。
生徒は、100人もいないような小さな語学学校でした。
ここでは、初日にオリエンテーションと言われて待っていると、一人ずつ別の部屋に呼ばれました。
先生と1対1で、個人面接のようなスタイルのプレイスメントテスト。
「これからクラス分けテストです」という説明もなく、「昨日のフライトはどうだった?」などと雑談しながら、A4用紙を一枚渡される。
問題が書いてあったので「あぁ、これがプレイスメントテストか!」と気づきました。
急にドキドキするも、たった5分ほどで終了。
内容は、「3」「14」「125」などと紙に羅列してある数字を読み上げる、とか、
数行の文章を読んで、内容について簡単な質問をされる、というもの。
いくつか文法問題もありました。
合ってるかな?ドキドキしながら答えるのですが、レベルチェックテストなので答えは教えてくれません。
雑談も含めて、発音とか、読むスピードなどを見ていたのでしょう。
初日の帰る間際に、クラスの書いた紙を渡されました。
この学校でのクラスは、6段階。
初級(biginner)、中級(intermediate)、上級(advance)に、それぞれレベル1,2がありました。(レベル2が上)
私は文法クラスは「advance1」、会話クラスは「intermediate2」でした。
たった5分のテストだったけど、さすが個人面談だからか、後に授業を受けた感じでは、レベルはどちらのクラスもピッタリでした。
語学学校のクラス分けテストの内容は?アメリカ編
一方、アメリカで通ったEFボストン校は、寮も併設されている大きな学校。
入学してくる学生の数も多いので、クラス分けテストは、TOEICのような一斉テストのスタイルでした。
初日に、広い部屋にその週の入学生がみんな集められてオリエンテーションをうけます。
授業のとり方の説明などを受けた最後に、「では今からプレースメントテストをします。」
その日、一緒にテストを受けた留学生は20人くらい。
9月の入学でしたが、日本人はそのうち5人程度でした。
問題はTOEICのように、文法問題が半分、リスニングが半分。
リスニングは、CDで音声が流されます。
時間は、合計30分くらい。
問題自体は、TOEICより比較的カンタンでした。
少なくとも、受験を終えた大学生の私には、そんなに難しくなかったです。
クラス分けの結果は、学校内に用意されている個人のポストに当日中に入れられることになっていました。
ただ、私の場合は、帰りにポストを見ても入ってない。
他の日本人に聞くと「入ってた。やっぱり初級だった~」などと盛り上がってます。
仕方ないので、1人で職員室に聞きに行く事態に。
クラス分けテストより、実力を試される!
でもこういう不測の事態って、海外の学校では「あるある」ですけどね。
語学学校の校舎の外にある職員室(小さな家)に行くと、中にいた先生は1人だけ。
「私のプレイスメントテストの結果が見つからない」と言うと、
「そう。」「ところで自分では出来はどうだったと思う?」と聞かれました。
え、そんなの自分で分かるわけないじゃん!と思いながら、なんだかんだ答えていると、見つかったようで
「文法は中級2、会話は中級1。悪くないわね~。」と言ってました。
この学校で分けられたクラスは、あとから思うと、私にはレベルが高かった。
滞在中に、先生に認められれば、どんどんレベルアップしているのですが、私は3ヶ月の間、最後まで同じクラスでした。
レベルアップできる実力がないことは自分でも分かっていたものの、周りの学生がどんどん入れ替わっていくのはちょっと残念でした。
語学学校のレベルチェック。テストで英語レベルに合ったクラスに入るには?
私もそうでしたが「テスト」と言われると、良い成績を取りたくなります。
でも、ここは要注意!!
日本人はテストで測れる文法力に比べて、会話力が圧倒的に低い人が多い。私もその1人です。
その会話力を鍛えるために、語学留学に来ているわけです。
でも、クラス分けテストで良い成績を取りすぎると、実力に合わないクラスに入ってしまう。
語学学校のプレイスメントテストでも、やはりペーパーテストでは、会話力は測れません。
実力以上のクラスに入ってしまうとどうなるか。
授業の会話についていけなくなります。
ただでさえ、性格的に発言できない日本人なのに、ますます話す機会が少なくなってしまう。
私もアメリカでのクラス分けテストは、自分でもカンタンだったと感じたので、実力以上にできてしまったよう。
後から思っても、特に会話クラスはもう一つ下でもよかったです。
なんとか会話は聞き取れましたが、会話に混ざっていくのは難しい。
単語を思い浮かべて話そうと思ったときには、話題は次に移っている、ということは何度もありました。
とにかく、テストだからといって、語学学校のクラス分けテストは、良い成績を取りすぎない方がいい!
レベルチェックの結果が思ったより悪くても、そのくらいがちょうどいい。
クラス分けテストが、カナダでの個別面談のようなテストだった場合も、分かったふりなどしないこと。
出来の良さを求めるテストではないので、できたところであまり意味がないです。
最後に、語学学校には、私の行ったところのように、文法と会話のクラスをレベル別に分けてくれるところもあれば、
文法も会話も1つのレベルのクラスにまとめられる語学学校もあります。
日本人は「文法は得意で会話が苦手」というパターンが多いので、文法と会話のクラスをレベル別に分けてくれる語学学校がおすすめです。
さいごに
語学学校に入ると、必ずといっていいほど実施されるクラス分けテスト。
レベルをチェックされる!と思うと、なんだか緊張してしまいますよね。
でもテストとしては珍しく、できなくても良い、どころか、英語の会話が苦手な日本人にとっては、「できないほうが良い」といってもよいテストです。
それに、悪い成績だったとしても、なにも損することはありません。
むしろ、ここから上がっていく!と思えば、得することのほうが多いのでは?
大事なのは、実力に合ったクラスで、ちゃんと発言できること。
あまり意識せずに、気楽な気持ちでのぞんでくださいね。