語学学校に通うと、必ずといっていいほどある授業が「プレゼンテーション」。
そして、語学学校にありがちなのが「テーマは何でもいい」。
私がアメリカのボストンの語学学校に行った時も、何でもありのテーマでした。
そう言われても迷いますが、語学学校で何でもいいと言われたら、やはり日本文化を紹介したいですよね。
そこで今回は、私が実際に語学学校のプレゼンテーションで使ったテーマをご紹介します。
参考にしてください。
日本の文化シリーズ あやとり
私がアメリカのボストンの語学学校でプレゼンテーションに使ったのが「あやとり」。
あやとりは、ヒモさえあれば実物が用意できるところが便利。
特に海外の人には、初めて見ること、聞くことも多いので、英語だけでイメージを湧かせるのは難しい。
プレゼンテーションには実物があるのが一番です。
何年もアメリカに住んでいるハウスメイトが、毛糸を持っていたので、それで何本も作って持っていきました。
私が考えた中で、一番簡単で見栄えがするのは「パターンほうき」。
これをやってみせてから、みんなにあやとりを配って、やらせてみました。
みんな興味を持ってやってくれましたが、これ、初めての外国人には全然できないんですね。
一番がんばったスイス人の女の子がなんとかそれっぽくなっただけ。
なんだか、力加減が日本人と違うというか。
指に引っ掛けた形のまま、待っているということもかなか難しいようでした。
でも、おかげでその後、「基本の形」→「4段はしご」→「基本の形」と戻ってくる一連の流れるあやとりを披露したところ、好評でした。
私も10年ぶりくらいでしたが、指が覚えていてよかった。小さい頃に覚えたことって、どこで役に立つか分からないものですね。
なんだかただのあやとりが、語学学校でやるとすごそうに見えるから不思議です。
私がプレゼンした内容としては、
あやとりは日本では小さい子供が親から教えてもらう。
日本ではほぼ全員ができる。
一本の糸でいろんなことができる。
というようなこと。
私がプレゼンしたクラスにはあやとりを知っている留学生はいませんでしたが、あやとりって、実は日本固有のものではなく、他の国にもあるんです。
ただ、あやとりで作るもの(「ほうき」とか「はしご」)は日本独特のものなので、もし知っている留学生がいたとしたら、別の作品を教えてもらったりしたら面白いかもしれません。
四角い紙が手に入れば、折り紙でも同じように実物を使ったプレゼンテーションができそうです。
最近はサッカー日本代表のニュースで、折り鶴が有名だったりするので、知っている留学生もいるかもしれません。
日本の歴史シリーズ 広島(厳島神社 原爆)
留学前にちょうど広島旅行に行っており、写真があったので「広島」でプレゼンテーションしました。
広島は、言うまでもなく「原爆」で世界にも名前が知られていて、有名な街です。
広島を取り上げる以上、原爆は避けては通れない話題。
原爆の話になったとたんに、クラスメイト達の顔が真剣になったように思いました。
私も急に日本の代表として、間違ったことはいえない、間違った態度は取れない、という気になりました。
いつの話なのか、どれほどの被害があったのか、という原爆についての基本的なことはきちんと調べていくべきです。
「原爆」「広島」という言葉は知っていても、実際の被害などを知る留学生はほぼいないのではないでしょうか。
彼らにとっても貴重な機会でもあります。
そして広島は、原爆だけでなく、厳島神社も話題にできます。
原爆の話題は重くなるので、最初に取り上げて、最後は厳島神社の話にするのがおすすめ。
厳島神社の鳥居は、外国人にとってはかなり写真映えするみたい。
旅行の写真を印刷していって、ホワイトボードに貼ったら、小さな歓声が上がりました。
あの水に浮かぶ赤い鳥居が珍しいんでしょうね。
外国人にも人気のスポットなので、テレビやネットなどで見たことがある留学生もいたかもしれません。
そして、厳島神社はけっこう質問が出ました。
厳島神社そのものというより、日本の神社について。
鳥居はどっち向きなのか、意味があるのか。
日本にはいくつ神社があるのか、
神社は全部水の中にあるのか、など。
興味のある留学生がいるかどうかにもよりますが、厳島神社だけでなく、基本的な神道のことは調べておいたほうが良いかも。
自分でも知らず知らずのうちにやっていることに、納得の理由が見つかったりもします。
日本文化の紹介は、こういうところが自分にとっても面白いですね。
日本の童謡シリーズ 森のくまさん
自分の国の歌を紹介する、というテーマのときに「森のくまさん」でプレゼンテーションしました。
プレゼンテーションといっても、歌の場合は知識なんてほぼ無いので、歌詞と歌を紹介するだけです。
でも、日本語の歌詞をホワイトボードに書いて歌っていると、意外な発見。
「小さなイヤリング~」の「イヤリング」って「ear ring」なんですよね。
てっきり日本語のつもりで「いーやーりんぐー」と歌ったら、
カナダ人の先生が
「日本語では「ear ring」を「いやりんぐ」なのね~」
と笑ってました。
和製英語というんでしょうか。
日本語の面白いところです。
歌は最後にみんなで歌うと、下手でも盛り上がりますよ。
メキシコ人とかブラジル人は、そもそも音楽が好きみたいでノリがいいです。
ただ、あとで知ったのですが、「森のくまさん」って日本の童謡じゃないんですね(汗)
アメリカ民謡が原曲です。
「日本の歌です」と紹介してしまったのですが、語学学校でこういう間違いをすると、日本人として恥ずかしいですね。
私のような失敗をしないために、日本生まれの童謡例をあげておきます。
・シャボン玉
・たなばたさま
・めだかの学校
・こいのぼり
・うれしいひなまつり
・お正月
・おもちゃのチャチャチャ
「たなばた」「こいのぼり」など、さすがに日本の季節行事にちなんだ歌が多いです。
季節行事の由来や、イベントなどと一緒に紹介できて、ネタにしやすそうですね。
さいごに
語学学校にいると、日本について紹介する機会が多いですよね。
プレゼンテーションをするために調べて、初めて知る日本のこともたくさんあります。
私の今回の記事もそうですが、プレゼンした内容はおそらく一生忘れないので、後々の自分のためにもなります。
緊張しますが、プレゼンってどこの国の人も少しは緊張してるんです。
私のクラスメイトのメキシコ人の女の子は、プレゼン前に「もう帰りたい~」ってつぶやいてました。
帰国すれば、大変だったプレゼンも楽しかった思い出になります。がんばってくださいね!