語学学校に通うといっても、実際に英語でどんな授業をしているのか?どんな内容なのか?気になりますよね。
私はカナダとアメリカの語学学校に通ったことがありますが、特に会話クラスは語学学校ならではの内容で、海外からの留学生と仲良くなることもでき、とても楽しい経験ができました。
今回は、私が通った語学学校の具体的な授業内容をご紹介します。
どちらも日本の旅行会社を通じて申し込む、私立の語学学校です。
いわゆるスパルタ系ではない、自由な雰囲気の語学学校の例として参考にしてください。
語学学校の会話クラスの内容は?カナダでの体験談
語学学校の授業は、だいたい文法クラスと、会話クラス(コミュニケーション)に分かれています。
そして、おそらく日本人が一番面白いのは、会話クラスです。
私もそうでしたが、だいたい会話力を鍛えに語学留学に来るので、英語力も伸びるし、やはりアウトプットは面白い。
私が一番良かったのは、カナダ(モントリオール)語学学校での会話クラスです。
先生が熱心で、一人ひとりがきちんと話せるように工夫されているところが良い授業でした。
例えば、ゲーム。
学生同士でペアになって、1人が単語の書かれたカードを引きます。
カードに「dance」と書かれていたら、ペアの相手が「dance」と答えるような質問をする。
そして一番早く、相手にカードの言葉を言わせたペアが勝ち!
私はメキシコ人の男の子とペアになり、「jump」と書かれたカードを引きました。
これは一番になったのでよく覚えているのですが、
私 「What’s your hobby?」
ペア「I like dance.」
私 「How do you dance?」
ペア「I twist, shake, and…jump.」
私 「Yes! jump!!」
こんな感じ。
使っている英語はカンタンなものなんですが、このカンタンな英語がさっと口に出てこないところを鍛えられます!
そして、ゲームで競うのは大人になっても楽しいです。
特にメキシコ人など、南米の学生はノリが良いので、盛り上がります。
他には、一人ずつ「本当の話」と「ウソの話」をみんなに話し、みんなでどちらが本当の話か当てる。というゲーム。
みんなの前で、筋道立てて伝わるように話す、という練習になりました。
ゲームはクラス内で仲良くなれるし、単純に楽しいので、きっと会話クラスは面白いと思えます。
ゲーム以外にも、ディスカッションやプレゼンテーションもあります。
ディスカッションでは、テーマが決まっている場合もあるし、候補の中から多数決で選ぶ場合もありました。
多数決の時は、他の人が手をあげるかどうか見てから決めようとする日本人の習性がよく分かる。
テーマが決まれば、賛成と反対に分かれて、それぞれ順番に意見を言う。
これが日本人は不慣れで、あれよあれよという間に次のポイントに話が移って、なかなか発言できません。
私がディスカッションしたテーマは「テレビゲームは子供にやらせても良いか、やらせないべきか」。
わりと深いテーマなんですが、南米の10代の女の子たちもどんどん発言していました。
先生は、ここであまり積極的に発言できない日本人にわざわざ当てたりしてくれました。
特に意見が無いから聞いているだけ、という日本で通用するズルい姿勢は認めてもらえません。
でもこれが世界の常識。
こういうところは、語学学校で学べる英語以外の部分です。
プレゼンテーションは、自分の国の文化についての紹介、という語学学校らしいテーマもあれば、
「何歳まで生きるのが幸せか?」というテーマへの自分の答えを発表する、という回もありました。
緊張はしますが、日本ではなかなかできない経験で、日本人学生はちょっと強くなります。
語学学校の文法クラス 授業内容は?
会話のクラスに比べて、文法のクラスは、日本の学校で授業を受けているのに似ている感じでした。
文法の教科書が渡されて、先生が前に立って、みんなで順番に問題を解いていく。
先生は外国人で、説明は英語なんですが、淡々と問題を解くので、語学学校らしい刺激はあまりない授業が多かったです。
内容は、例えば、便利なフレーズを紹介していく授業。
「in advance」(前もって)とか、「in a row」(連続して) など。
こういったフレーズを選択肢から選んで、例文に入れてみんなで一緒に読む。
またある日は「though,then,when」の使い方についての章。
教科書に載っている問題を、どの言葉が当てはまるかそれぞれが解いていき、一人ずつ順番に当てられて答える、など。
日本の学校と同じ感じですよね?
慣れたスタイルで、日本人でも臆することなく参加できる授業です。
ただ、日本にいるときと一緒で、インプットだけではなかなか頭に入らない。
「本に載っているこの問題は解けるけど、実際にはどうやって使うんだ?」といったジレンマはあります。
私のオススメは、海外だからこそ、文法クラスのインプットはすぐアウトプットに使う=会話に使うこと。
文法の授業中はインプットばかりでも、すぐ使うと自分のものになりやすいです。
私は「in advance(前もって)」というフレーズを知らなかったので、ホームステイ先で週末の旅行の話になった時、
「出発する時間が決まったら、「前もって」伝えるね」と使ってみたところ、
ちゃんと通じたし、「使えた!」と思って、もう一生忘れなくなりました。
語学学校の授業時間・スケジュールはどんな感じ?
同じ語学学校の中にもいろいろコースがあります。
受けている人が多いのは、平日月~金の午前だけのコース。
私が通った語学学校には、さらに午後にも授業があるインテンシブコースもありました。
でも私が申し込んで通ったのは、午前だけのコース。
申し込む前は、1日授業のあるインテンシブコースも迷いました。
でも、現地で学べることは語学学校の中だけではないので、今から思っても午後は自由時間にしてよかったです。
午前のみのコースの場合、授業は1日2コマ。
カナダの語学学校では、授業時間は、1コマ1時間20分。
40分授業が2つ続いている感じ。途中休憩があるクラスもありました。
毎日、文法1コマ、会話1コマでした。
文法と会話クラスのレベルがそれぞれ分かれていたので、一つ終わると、次の部屋に移動して、別のクラスメイトと授業を受けます。
先生もクラスによって変わります。
私は文法が上級1、会話は中級2でした。
文法と会話クラスが、それぞれのレベル別に分けてもらえる語学学校はおすすめです!
終わるのは13時頃。
午後は自由時間なので、授業が終われば、帰りがてら、近くへランチを食べに行っていました。
語学学校の友達と一緒に行ったり、1人で行くこともありました。
午後からアクティビティが予定されている日は、ランチ後に学校に戻ってきて、集まった学生で出発していました。
このアクティビティは、新しい知り合いが増える機会でもあります。
知っている人がいなくても、一人でも、午後のアクティビティには参加してみることをおすすめします。
さいごに
日本人の留学生にとって語学学校は、同じ境遇の留学生に多く出会える場所でもあります。
そして授業は、そんな世界中の留学生をつないでくれる場になります。
いろんな国の留学生と授業を受けていると、国民性の違いもよく分かりますよ。
英語だけでなく、「自分の意見を言う」という日本人には不慣れな経験を積める場でもあります。
せっかく海外での貴重な機会なので、どんな授業も楽しんで、がんばってきてください!