国際線の飛行機に乗る時、よく出発の2時間前には空港へ行きましょう、と言われるのはなぜでしょうか。
電車と比べても、なんでそんなに早く行かないといけないんだと、とても早く感じますよね。
でも、私は空港で働いて、その理由が分かりました。
今回は、国際線に乗るとき、出発の2時間前に空港へ行ったほうがよい理由をご紹介します。
もし間に合わない場合にどうしたらよいかも紹介しますので、参考にしてください。
国際線は、なぜ出発の2時間前に空港へ行かないといけないの?
国際線に乗る時、なぜ出発の2時間も前に空港へ行くように言われているのでしょうか。
理由は、一度でも海外へ行ったことがある人なら分かりますが、
国際線の飛行機に乗るまでには、時間がかかる要因がいくつかあるからです。
どんなところに時間がかかるかというと、
- チェックイン
- 制限品にひっかかかる
- 保安検査場
- 出国審査
チェックイン
航空会社によっては、出発2時間前からオープンし、かなり長い列になります。
朝からずっとオープンしている航空会社もありますが、それでもだいたいみんな同じ時間に来るので、一斉に並びます。
最近は、チェックインだけならネットでできる航空会社も多いですが、チェックインを終わらせても、スーツケースは直接カウンターで預けなければいけません。
国際線に乗る人は、ほとんどの人が預ける荷物があるので、列に並ぶ人はあまり少なくならないんですよね。
保安検査場
チェックインが終わったら、保安検査場へ進みますが、これがまた長蛇の列。
チェックインで並んだときは、だいたい同じ人たちが保安検査場にも並んでます。
検査に引っかかる人がいると、なかなか列が進まない。
急いでいるとイライラしますが、どうしようもありません。
出国審査
意外と、出国審査が並んでいるときもあります。
チェックイン→保安検査場、と並んでいたら、だいたい出国審査も並びます。
ただ、出国審査で長時間引っかかる人はあまりいないので、列がはけるのは早めです。
手荷物検査にひっかかる
並んでいる以外にも、自分が持ち物検査でひっかかると時間がかかります。
チェックインで預ける荷物が重量オーバーだったり、預けられない荷物が入っていると、スーツケースを開けて中身を取り出して、測りなおしたり、超過料金を払う手続き。
チェックインで無事スーツケースが預けられても、次は保安検査場で持ち込み手荷物が引っかかると、カバンを開けて中身を出したり、何度も金属探知機のゲートを通ったり。
処分したくなければ、もう一度チェックインへ戻って、制限品を預けなおす時間も必要です。
2時間前は早すぎることはない
たまたま空いている時間帯で、検査もスムーズに終えた場合は、1時間もかからないでしょう。
でも、並んで、かつ手荷物検査などで手間取った場合は、2時間でもあやしいです。
この間に、両替なども済まさないといけません。
旅慣れて、預ける荷物もないビジネスマンは、ネットでチェックインすれば1時間を切っていても余裕でしょう(こういうビジネスマンはだいたい航空会社の上位会員なので、専用カウンターもある)。
でも旅慣れない人が、出発の2時間までには空港に行くのは、決して早すぎることはなく、妥当なアドバイスなのです。
国際線のチェックインは2時間前?締切時間は?
では、国際線のチェックインは、出発の2時間前に済ませなければいけないのでしょうか?
答えは、チェックインは2時間前にしなくても大丈夫です。(もちろん早いに越したことはない)
2時間前は、空港に来ることが推奨されている時間であって、飛行機に乗れなくなる締め切り時間ではありません。
では、過ぎると飛行機に乗れなくなるチェックインの締め切り時間はというと、
航空会社によりますが、締め切り時間はだいたい出発の1時間前です。
チェックインの締め切りということは、スーツケースを預ける締め切り時間でもあります。
参考までに、いくつかの航空会社の締め切り時間を調べてみました。
JAL 60分前
ANA 60分前(羽田は40分前)
アメリカン航空 60分前
デルタ航空 60分前
エアカナダ航空 60分前
カンタス航空 90分前
ジェットスター航空 45分前
(2018年11月28日現在)
出発の2時間前にチェックインができなくても、締め切り時間(1時間前)までならチェックインは受け付けてもらえます。
ただし、締め切り時間は本当にギリギリの時間なので、チェックインは早いに越したことはありません。
座席も早いものがちなので、混んでいる飛行機で、1時間前にチェックインすると、ほぼ確実に真ん中の席、かつ、同行者とはバラバラになります。
ちなみにチェックインとは、搭乗券を受け取り、手荷物を預けることです。
国際線に乗る時、2時間前に間に合わないときはどうする?
国際線に乗る時、2時間前までに間に合わなかった場合はどうしたらいいでしょうか?
よく渋滞などで、予定より空港に着くのが遅れそう!飛行機に乗り遅れちゃいそう!ということがあります。
そんなときは、旅行会社か航空会社へ直接、連絡をいれておくのがおすすめです。
ただし、空港へ出発2時間前に到着するのは推奨なので、2時間前につかなさそう!となっても連絡は必要ありません。
空港に着いてから、ちょっと急がないといけない、と自覚していれば大丈夫です。
連絡を入れた方がいいのは、チェックインの締め切り時間(だいたい60分前)に間に合わなそうなとき。
確約はしてくれませんが、受け入れる態勢で待っていてくれる可能性があります。
そのときに連絡を入れる先は、飛行機のチケットをどこで手配したかによります。
旅行会社に手配してもらっていたら、その旅行会社へ。
自分で手配していたら、直接、航空会社の予約センターへ。
「行き先」「名前」「到着予想時間」「預ける荷物があるか」などを聞かれます。
この時困るのは、旅行会社に電話したけれど、土日や朝など、旅行会社がまだ開いていない時。
そんなときは、旅行会社で手配していても、航空会社の予約センターへ連絡してみましょう。
旅行会社より営業時間が長く、土日でもやっているところもあります。
航空会社の予約センターも閉まっている時間帯だった場合は、空港へ電話する方法はありませんので、ひたすら急いで向かうしかありません。
着いたら、急いで乗る航空会社のカウンターへ向かい、名前と行き先を伝えれば、間に合えば手続きしてくれるし、だめならだめです。
ちなみに、飛行機を遅らせてまで待ってくれることはありませんので、そのためにも余裕をもって出発しましょう。
さいごに
国際線の飛行機に乗る場合は、出発の2時間前までに空港へ行った方がよい理由をご紹介しました。
チェックインや保安検査場で並んだり、国際線ならではの手荷物の厳しいルールに引っかかって、時間がかかる可能性があるからでした。
また、2時間前までに空港に着かない場合でも、締め切り時間(多くは60分前)までにチェックインを済ませればいい、
締め切り時間にも間に合わない場合は、念のため、旅行会社や航空会社に連絡をいれておくのがおすすめとお伝えしました。
こうして冷静に考えると、2時間前は決して早すぎる時間ではありませんよね。
特に言葉の不自由な海外から出発する帰りの飛行機は、2時間以上の余裕があったほうが安心です。
もし早く着きすぎても、空港のカフェや免税店などで旅の思い出を増やせますので、乗り遅れないよう早めに出発してくださいね。