飛行機の中の機内販売で液体物を買った場合、乗り継ぎ便に持ち込むことはできるのでしょうか?
国際線の飛行機の中では、お酒や化粧品などの免税品を、機内販売で買うことができます。
これらは国際線に外からの持込みが制限されている液体物なのですが、飛行機の中でなら買うことができるのです。
でも、機内販売で液体物を買ったあと、乗り継ぎがある場合はどうなるのでしょうか?
せっかく買った免税品を処分しなければいけないこともあるのでしょうか?
今回は、機内販売で液体物を買った場合、乗り継ぎ便に持ち込めるのかどうかご紹介します。
機内販売の免税品で液体物を買った場合、乗り継ぎ便には持ち込める?
国際線の飛行機の中で、機内販売されているお酒や化粧水などの液体物。
免税だし、限定品などもあるので、お土産にしやすいですよね。
でも買ったあとで、乗り継ぎがある場合にはどうなるのでしょうか?
結論は、残念ながら、100mlを超える機内販売の免税品の液体物は、乗り継ぎ便へ持ち込むことはできません。
乗り継ぎ地の保安検査場で、外から持ち込んだ液体物と同様に、処分の対象となります。
ここでちょっと疑問が浮かびます。
2015年から、機内販売ではなく、空港の免税店の免税品であれば、乗り継ぎ便があっても持ち込みOKの場合が認められました。
それは、「STEBs」と呼ばれる袋を利用する方法。
STEBsとは、Security Tamper-Evident Bagsの略。
日本語では、不正開封防止袋です。
成田・羽田・関空・名古屋などの主要空港の免税店で液体物を買ったとき、乗り継ぎがある場合には「STEBs」に入れてもらえます。
このSTEBsに入っていれば、乗り継ぎ空港での保安検査場も通り抜けられるというものです。
※すべての国・空港の乗り継ぎで認められるわけではありません。
では、機内販売の免税品も、STEBsに入れてもらえれば、乗り継ぎ便があっても通り抜けられるんじゃない??
そう思ったのですが、、ANAとJALによると、残念ながら、今のところ機内販売でSTEBsは導入していないとのこと。(2019年1月現在)
あくまで、まだ空港の免税店だけの導入で、おそらく、他の多くの航空会社もまだ対応していないと思われます。
ということで、現状では、乗り継ぎがある場合、機内販売で100mlを超える液体物を買うのは、原則諦めるしかないという状況です。
でも、もし機内販売で買ってしまった場合、何か対処法がないか調べてみました。
国際線の機内販売で液体を買った場合の対処法1.入国して預け直し
乗り継ぎがあるのに、機内販売でお酒や化粧品などの液体物を購入してしまった場合、
乗り継ぎ地の保安検査場で処分するのを待つしかないのでしょうか。
条件があえば、乗り継ぎ先にも持っていける対処法を2つご紹介します。
対処法の一つは、乗り継ぎ地で一度入国して、預け手荷物にする、という方法。
乗り継ぎ地で「乗り継ぎ(transit)」に進まず、一度乗り継ぎ地の国へ入国します。
そして到着階に出たあと、出発階のチェックインカウンターへ行き、乗り継ぎ便の搭乗券を見せて、免税品を預けるのです。
入国しても間に合うくらい、乗り継ぎの時間に余裕があること、乗り継ぎ地へ入国できることが条件になります。
対処法2.アメリカ、ハワイなら税関検査で入れ替えのチャンスあり
もう一つ、乗り継ぎ地の保安検査場をクリアする対処法をご紹介します。
アメリカ・ハワイ乗り継ぎの場合だけに使える対処法です。
それは、アメリカの税関検査のタイミングを利用して、乗り継ぎ空港でスーツケースに入れてしまうという方法。
通常、乗り継ぎ空港では預けた手荷物は受け取りません。
でもアメリカだけは、乗り継ぎであっても、税関検査が必要なため、必ず預けたスーツケースなどを一度受け取ります。
この税関検査でスーツケースが手元に戻ったタイミングで、機内販売で買った液体物を、スーツケースに入れるのです。
特にルール違反というわけでもありません。
液体物を入れたスーツケースは、税関検査を終えたら、そのまままた預け直すだけ。
そうすれば、液体物を乗り継ぎ便の機内持ち込みにする必要がないので、無事現地まで持っていけるというわけです。
アメリカ乗り継ぎの場合の裏ワザとも言えますね。
さいごに
機内販売で買った液体物は、乗り継ぎ便へ持ち込むことができるのかについてご紹介しました。
現在のルールでは、機内販売で買った免税品であっても、乗り継ぎ便へ100ml以上の液体を持ち込むことはできません。
空港の免税店で使われ始めているSTEBs(不正開封防止袋。乗り継ぎ空港の保安検査を通り抜けられる。)は、まだ機内販売では使われていないようです。
もし乗り継ぎがあるのに、機内販売で液体を買ってしまった場合は、
乗り継ぎに時間があれば、一度入国して預け直すのが一つの方法。
もしアメリカ乗り継ぎであれば、税関検査の際に、預け手荷物へ入れ替えてしまう方法がありますので、検討してみてください。