4ヶ月のホームステイって、よくある半年や1年のコースと比べると短いです。
4ヶ月でも英語力は伸びるのか?どんな生活ができるのか?
もっと長く行ったほうがいいのか?気になりますよね。
今回は、アメリカのボストンへ4ヶ月間、語学留学した私の経験から、4ヶ月の留学の効果、学べたこと、学べなかったことをご紹介します。
4ヶ月の留学は効果ある?4ヶ月で学べた英語力と現地の生活
4ヶ月で私が学べたことをご紹介します。
目に見える英語力の向上(リスニング)
私の場合は、2ヶ月を過ぎた頃に、急にペラペラ英語が話せてびっくりしました。
いつもふざけている韓国人の友達に、冗談で
「韓国語話したらダメだっていつも言ってるじゃん(笑)」
と言った英語のフレーズが、頭で考えるより先に口が動いていたんです。
それが初めて「話せた!」と思った瞬間で、その後もよく使う単語の組み合わせなら、考えなくても文章で出てくるようになりました。
「これが急に話せるようになるってことか!」とものすごく嬉しかった。
他に、目に見えて結果が出たのが、帰国後のTOEICのリスニング。
帰国後、始めて受けたTOEICでは「今回は特別に簡単だったんじゃないの?」と思うくらいすごく聞き取れて、リスニングは満点でした。
結果、4ヶ月でTOEICの点数は200点以上、上がりました。
わかりやすく評価されるTOEICの点数が上がると、履歴書にも書けるし、ホームステイに行ってよかった、と思えます。
同じ語学学校にいた日本人も、3ヶ月くらいで「変わったよね!?」と話してました。
朝、目覚ましが鳴って「please stop it.」と話す自分の声で目覚めたのも、3ヶ月目に入ってからでした。
無意識のうちに、夢の中で英語で話していた自分にびっくりしました。
現地に溶け込んだ生活
「旅行」や「滞在」ではなく、「住む」でないとできないことがいろいろできます。
例えば、お店のポイントカードを作ったり、
小学校でやってるイベント(人形劇)に行ったり、
インターンやボランティアに応募して働いたり、
現地でできた友達と約束して、遊びに行ったり、
大学の公開講座に参加したり。
ヨーロッパ旅行に行っている人もいました。
(アメリカからだと近くて安い。)
「やってみたい」と興味を持ったことが、大体できちゃうのが、1ヶ月未満の短期ホームステイとの大きな違い。
私は特にインターンとボランティアができたことがよかった。
インターンは語学学校のプログラムで参加しましたが、ボランティアは、個人で探しました。
大学に行っていたハウスメイトが、ボランティアのチラシを持って帰ってきてくれて、そこから興味がある、かつ、できそうなボランティアを選んで電話やメールで申し込みました。
インターンでは地元のテレビ局で働いたり、
ボランティアでは地域のコンサートの会場案内をしたりしました。
そこでまた友達ができたり、顔見知りに会ったりして、うわべだけでなく、現地の人と対等に付き合えるのが嬉しかったです。
4ヶ月の留学は短い?4ヶ月では学べなかったこと
次に、4ヶ月では学べなかったことをご紹介します。
専門性
英語力が伸びたことが実感できて、ある程度満足すると、語学学校の内容がつまらなく感じました。
語学学校の先生は、新しいことを教えてくれる先生ではなく、やり方は違っても、結局はひたすら「英語を話す練習」だけなので、何の知識も身につかないのです。
じゃあ、何かを学ぶために、現地の大学に通うか?
働くところを見つけるか?というと、4ヶ月ではできません。
同じ語学学校にいた9ヶ月コースの日本人には、途中から現地の大学とダブルスクールを始めた人もいました。
これはこれで、当然のように英語を話せるネイティブも混ざっての授業なので、課題をこなすのがかなりキツイと言っていましたが、やり遂げれば、日本でも評価される内容だったようです。
結局、4ヶ月では、英語はある程度話せるようになるけど、英語を使って何かをできるようにはならない、ということです。
よく「英語はただのツール」といいますが、まさにこのことだなと感じました。
英語をツールとして使えるようになって、初めて気づいたことでもあります。
現地の大学に進学するとか、現地の企業で働く場合は、ここからがようやく出発点なんですね。
4ヶ月の留学でも英語力は上がる。私のアメリカ留学の経験から。
私は4ヶ月の留学でとても良かったと思っています。
その理由を2つご紹介します。
英語のレベルが上がるにはちょうどいい
なるべく英語にふれる生活を心がけた場合、4ヶ月あれば「レベルが上がった」と感じられるはず。
もちろん個人差はありますが。
1ヶ月では、長い旅行。
2ヶ月では、「話せる!」という感覚を得るかどうかの段階。ここで帰るともったいない。
3ヶ月では、「話せる!」という感覚が実感できるはず。自分の自信になるまでもうちょっと。
4ヶ月では、日々の会話を通して、英語力が上がった!と自信が持てる。
半年、9ヶ月など、もっと長い滞在の人も多くいましたが、4ヶ月以上たってから、劇的に英語が上手になったという人は聞きませんでした。
むしろ、長期滞在は中だるみして間延びしているだけの人が多かった印象です。
飽きない、集中できる
4ヶ月もあるけど、4ヶ月しか無いのです。
例えば、ボランティアやインターンをするなら、早めに動かないと働き始める頃にはもう帰る時期になってしまいます。
私は1ヶ月たつ前に、インターンとボランティアを探し始めました。
これが1年もあると「まだ今じゃなくても」「10月になってから」などと先延ばしにしてしまいます。
4ヶ月という制限のおかげで、先を見て早めに行動する結果、貴重な海外での時間を、濃い時間にできるのが良かったです。
さいごに
私も漠然と留学を考えている頃は、半年や1年は行ったほうがいいのかな、となんとなく考えていました。
でも、海外で出会った「この人くらい話せるようになりたい」と思った日本人の大学生が、4ヶ月留学しただけだと聞いて、4ヶ月でこんなになれるのか!!と衝撃を受けました。
そして実行した結果、私もそのくらいのレベルになれました。
できるだけ短期間で、しっかり英語力を身につけたいなら、4ヶ月で大丈夫。
もし1年など時間があるのなら、半年で国や都市を移動するなど、環境を変えたほうが良いです。
できるだけ現地の人と触れ合う環境を作って、充実した時間を過ごしてください。