ホームステイ先に、留学生が自分1人とは限りません。
留学生を複数受け入れているホストファミリーでは、同じ部屋のルームメイトとなることも。
選ぶことのできないルームメイトには、一体どんな人がいるのか?
実際、一緒に過ごすとどんな感じなのか?
英語の勉強になるのか?気になりますよね。
私がアメリカでホームステイした家には、10人ほど留学生が住んでいて、私は3人部屋で、2人のルームメイトがいました。
仲の良い友達として助かることもあれば、困ったこともありました。
そこで今回は、私が困ったルームメイトと、語学留学には最高だったルームメイトについて体験談をご紹介します。
ルームメイト、ハウスメイトがいるホームステイ先はどんな感じ?
私がアメリカのボストンでホームステイした家は、小さな寮のようなホストファミリー宅。
1階に6部屋、2階に5部屋あり、10人くらいの留学生が、みんな2人部屋か3人部屋に住んでいました。
ホストファミリーは、老夫婦のロンとジーン2人だけ。
2人は教会の仕事を熱心にしており、家を空けることも多く、アメリカの家庭にホームステイさせてもらうというよりは、親密な賃貸アパートに住んでいるような感覚でした。
語学学校で知り合った日本人には、留学生は自分1人だけという子もいれば、私のように留学生とルームシェアしている人もいました。
ホームステイでのルームシェアはアメリカでは珍しくないので、もしルームメイトを希望しないのであれば、旅行会社などへの申し込み時に、事前に伝えておいた方がいいです。
私が旅行会社に事前にリクエストしたのは「インターネット環境があること」だけで、ルームメイトの有無は何も聞かれず、旅行会社からもらったホスト先の情報にも、「他にルームメイトがいる」ということは書かれていませんでした。
到着した夜、明らかに国籍もバラバラの人がたくさんウロウロしているので、誰が家族なんだか、誰の名前を覚えたらいいのか、めっちゃ混乱しました。
後日、夫婦以外は全員ホームステイと聞いてびっくり&納得。
結果的に、このハウスメイト達のおかげで私のアメリカ留学は充実して、英語力も伸びたので、ここの環境にはとても感謝してます。
留学でルームメイトがストレスになった体験談
私がステイしていた3人部屋は、20畳ほどで十分な広さ。
シングルベッドが3つ、勉強机も3つ、タンスも3つ。
部屋から無料でインターネットもつながって快適でした。
さて、その部屋に私が入ってから1か月ほどしてやってきたのが、アルゼンチンの16歳の女の子アリアナ。
根はたぶんいい子なんですが、私はこの子に困らされました。
というのも、同じ語学学校だったのと、彼女がほぼ英語が話せないので、ホストマザーに「行き帰りを一緒に行ってくれ」と頼まれたんです。
「もちろん」と快く引き受けたものの、国民性の違いって想像以上でした。
私「明日8時に出るよ」
アリアナ「OK」
と会話するのに、8時になってもスヤスヤ寝てる~。。
もちろん目覚ましかけてるような様子もない。
初対面の外国人を起こすのは気が引けるけど、ホストマザーに頼まれた責任感から仕方なく声をかけると、一応起きる。
でも、まったく焦る様子もなく、着替え、朝食を食べる。
「バスの時間だよ」と言っても、通じてないのかマイペース。
(この時点で、私も遅刻は決定してるので焦る)
ようやくカバンを持ったので「さぁ行こう!」と言うと、
「あ、歯磨き。」とまた洗面所へ。。
やっと学校に着けば、すぐアルゼンチンの友達と合流して、スペイン語でおしゃべり。
感謝の一言もないんかーい!
ホストマザーから帰りも頼まれていたので、私は放課後の予定も入れられない。
待ち合わせの約束の会話もできないので、学校の出口で待っているとアルゼンチンの友達5人くらいと出てきて、なぜかその友達も全員家までついてくるんです。
しかも帰る道、ずっとスペイン語で友達と話してて、全然道とかバス停の名前とか覚える気もない。
挙句の果てに、家に着いても、部屋にまで友達たちと入ってきて、ずっとスペイン語でつるんでる。
もう、、、、、
私は遅刻はするわ、自分の予定も入れられないわ、感謝はされないわ。。
いくら真面目で大人しい日本人でもいやになるわー!
1週間後に「もう一緒に行かなくていい」と言われて、
2週間後には、アリアナが学校の寮へ引っ越すことになりました。
アリアナの友達は、みんな学校の寮に住んでたんです。
そりゃあ、アリアナもそっちがいいよね。
笑顔のかわいい子で、たぶん一切悪気はなかったんだろうけど、私が一人で困ったルームメイトでした。
留学中、ルームメイトのおかげで英語が上達した体験談
優秀なルームメイト 韓国人ソラ
私がアメリカに到着したときに、すでに半年、ステイしていた韓国人留学生のソラは、いてくれて本当に助かったルームメイトでした。
同じ語学学校に通っていたので、どの先生がいいとか、どのお店が美味しいとか、
バス停の近道とか、生活に役立つことを教えてくれるのはもちろん、
気遣いもできる子で、話も合い、お互い相談相手になりました。
韓国では有名な難関大学の学生らしく、英語も上手だったのでルームメイトとしては最高でした。
ソラはすでに帰国した韓国人と付き合っていて、
「彼が帰国しちゃってからうまくいかないんだよね」とか、
「こんな内容のメールが返ってきたんだけど、どうなのかな」とか、
「私の元彼とそういうことあってさ、、」とか
よく部屋で恋愛相談しました。
その時は、単純にソラの相談にのって、あーだこーだ言ってただけだったけど、日本人の友達とするような恋愛相談を英語でするって、
言いたいことがあるのに言えない!
遠回しに言いたいけど、言えない!のオンパレード。
こんな毎日のソラとの会話で、英語力が鍛えられたのは間違いない。
ルームメイトだけでなく、このホームステイ先の10人の留学生で日本人は私だけ。
仲良くしていたハウスメイトも韓国人・台湾人で、常に会話が英語でしかできない環境はとてもよかったです。
来てくれてラッキー アメリカ人ルイサ
留学して3か月ほどたってから、新しくルームメイトになったのが、アメリカ人のルイサ。
ヨーロッパ留学から帰ってきたばかりの23歳の女の子で、職探しの間に、この家に住むことになったとのこと。
珍しく、留学生ではなく、生まれも育ちもアメリカ人。
しかもルイサは、留学生ばかりの家でも、外国人を見下したりとか、距離を置いたりとかいうことを一切しない明るい性格。
休日も、留学生の私達とよく一緒に遊んでくれました。
バーに連れて行ってくれたり(留学生だけでは勇気がなくて行けない)、
車でモールに買い物に連れて行ってくれたり、
クリスマスソングをCDに焼いて、1人ずつ机に置いてくれたり。
駐車場で、隣の車のちょっと強そうな兄ちゃんにドアを当てられても「まずは謝るべきでしょ」って言って謝らせたりとか、就職活動で今日の面接がどうだったとか話してくれて。
こういうとき、英語でこう言うんだっていうお手本はもちろん、
アメリカ人ってこういうこと考えるんだ、とか、
こういう行動をするんだ、とかルイサの全部が勉強になりました。
ホストファミリー以外の現地の人と、生活を共にするなんて、ホームステイではできないので、語学留学中のルームメイトとしてルイサは最高でした。
さいごに
私がアメリカで通っていた語学学校では、滞在先をホームステイか、学校の寮か選ぶことができ、割合は半々くらいでした。
でも、学校の寮では、みんな同じ国同士で固まっていて、それが嫌でホームステイに変える日本人もいました。
自分が他の国の人と交流する気があっても、韓国人は韓国語、メキシコ人はスペイン語で話している中、仲間に入れてもらうのはなかなか難しい。
そんな経験もあり、私は断然ホームステイをおすすめします。
ルームメイトがいるホームステイ先で、自然と英語で仲良くなれると最高です。
よいルームメイトに巡り会えるといいですね。