まだ会ったことのないホストファミリーへのお土産、何にしようか迷いますよね。
日本らしいもの?実用的なもの?それとも、お菓子?
最初の会話のきっかけにもなるお土産は、できれば喜んでもらえるものを選びたいですよね。
私もいろいろ考えて用意しましたが、予想以上に喜ばれたものもあれば、逆にイマイチだったものもありました。
そこで今回は、私がホストファミリーへのお土産に持っていって、失敗したもの・喜ばれたものをご紹介します。
ホームステイのホストファミリーへのお土産で喜ばれるもの喜ばれないもの
私がホームステイにお土産として持っていって、失敗したもの、喜ばれたものはこちらです。
■失敗したもの
・手作りの和風しおり
・豪華な文房具セット
■喜ばれたもの
・緑茶ティーバッグ
・キティちゃんのメモ帳
初めてホームステイに行ったのは高校2年生の時。
申し込みをした日本の旅行会社から、事前にホームステイ先の家族構成や名前が教えてもらえて、ホストファミリーへのお土産を用意して持っていくように、とアドバイスがありました。
私は初めての海外でもあったので、外国人に何が喜ばれるか分からず、お土産に何を持っていこうか考えました。
ちなみに私のホストファミリーは4人家族で、留学生の受け入れは、私で2人目とのこと。
ホストファザーは、マリオ実写版みたいな大きめでヒゲ面の陽気なパパ。
家にいたりいなかったりだったけど、会う時はいつもテンション高めに話しかけてくれました。
ホストマザーは、ちょっと神経質であまり笑わないけど、親切なママ。
私は到着後に、日本のお土産をいろいろ用意して渡したので、帰国前には「お返しに何か渡したい」とネックレスと服(ジャケット)をくれました。
私が一番関わったのは、同年代のキラリーという15歳の女の子。
滞在中、同じ学校に通って、放課後も休日も一緒に過ごしてお世話になりました。
ただ、同級生に「bossy」(親分風を吹かす)と呼ばれるような性格で、遠慮がちだった私を物足りないと思っていた様子。
あまり仲良くなれなかったのが残念でした。
18歳のお兄ちゃんもいましたが、別の町に下宿中で一度しか会いませんでした。
このホストファミリーにプレゼントしたお土産がこちら。
■失敗したもの
・手作りの和風しおり
・豪華な文房具セット
■喜ばれたもの
・緑茶ティーバッグ
・キティちゃんのメモ帳
それぞれどんな反応だったのかご紹介します。
ホームステイのお土産で喜ばれなかった和風しおりと文房具セット
手作りの和風しおり
何も知らない当時は、お土産は日本らしいものなら何でも珍しく喜んでもらえるだろうと思って選んだ「手作り和風しおりキット」。
買ったお店にも「外国人へのプレゼントに最適!」と書いてあったんですよね。
手作りって言ったら、「You made it?!」みたいに会話も弾むかな~と思って。
和風の模様の折り紙で着物の女の子を作って、それをしおりに貼り付けたものです。
出発前に日本で10枚くらい、作っていきました。
でも、現実は違った。。
最初の夜にキラリーの部屋で2人になったとき、なかなか会話ができずにきっかけとして「present for you」といって、しおりを渡しました。
するとぱっと手に取って、小さな声で「ふ~ん」(日本語みたいだけど、ほんとにこんな感じ)。
机の上にポンッと投げて、それでおしまいっ!
えっ、それで終わり?!
あまりにそっけない反応に、もしかして通じなかった?と思って、急いで「This is bookmark.」(しおりだよ)と補足。
でももはや聞いてさえいないのか、反応はごくごく薄く、あぁ全く興味ないのね、と気づいて静かに撃沈しました。
「手作りだよ」なんて言う間もなく、一切興味をひけませんでした。
外国人は空気を読まないってこういうこと。
このキラリーの反応を見て、その後の3週間の滞在中、作った残りのしおりをスーツケースから出すことはありませんでした。。
確かにホストファミリーは、様々な国の人を受け入れているので、日本のことが特別に好きなわけではないですよね。
よっぽど日本好きでない限り、「日本らしいものなら喜ばれる」はマチガイ!
日本にある外国人向けのお店に売っているものも、現地に住んでいるホストファミリーに喜ばれるとは限らないんですね。
豪華な文房具セット
親が仕事関係で手に入れてきて、キラリー家に持っていけというので持っていったのが、木製のホチキスやテープカッターなど10点ほどが入った豪華な文房具セット。豪華なので、お土産というよりプレゼント。
当時の私が欲しいくらいの充実した文房具セットだったので、喜んでくれると思ってた。
父の仕事の話とかに会話がつながるかな、とも期待してた。
でもこれも現実は違いました。。
ホストファミリーの家に着いた日の夜、初めてリビングに全員集まったときに、みんなの前で渡しました。
すると代表でファザーがフタを開けて、全員で中をのぞき込んで、
「Wao~.This is gorgious.」(豪華だね~)
これは喜んでくれたかなと思っていると、
全員しばらく無言で眺める。
↓
無言でフタを閉じる。
↓
終わり~T_T
外国人ってもっとオーバーリアクションしてくれるもんじゃないのかっ?!
喜ぶというより「ありがたいけど、なんでこんなものくれるんだろう」と反応に困った感じ?
高価なプレゼントをあげれば喜んでもらえる、というわけでもないんですね。
今となっては私も「父の仕事がこういう関係で…」とか「日本の文房具はこういうところが便利で…」
とか言って、実演しちゃうくらいでよかったと思うけれど、
当時は英語力も勇気もなくて、「ホチキス」も「コンパス」も何て言ったらいいか分かんない(汗)
と思ってる間に、タイミングを逃して何も言えなかった。
お土産をあげるときには、なんで選んだかとか、使い方を自分で話せるように準備しておかないと、その後の会話につながりません。
せめてその後、使ってくれてるといいな。
ホームステイのお土産で喜ばれた緑茶ティーバッグとキティちゃん
緑茶ティーバッグ
意外にも、喜んでもらえたのが緑茶パック。
自分用でもあったので、スーパーの安モノ^^;
当時は知らなかったけど、緑茶(Green tea)は今でも海外で人気。
滞在数日たったある夜、ママとキラリーと私の3人だけの時間に、話題づくりに緑茶ティーバッグを数個出してみたら、ママが反応!
「Oh,Green tea!」としげしげと眺めてました。
ホストファミリーも自分が知ってるものが出てくるとうれしかったみたい。
ママがとても興味を持った感じだったので「Let’s drink」と誘うと、さっそくキッチンから、マグカップ3つとポットを持ってきて、立ったままのカウンターで入れてくれました。
ティーバッグだと、興味を持ってくれたその場ですぐ、手軽に飲めるのがよかった。
「茶葉と急須」とかだと時間かかるし、そういう日本の慣習が見たいわけではなく「試しに人気のGreenTeaを一口飲んでみたい」だけなんですよね。
立ったまま一口飲んだ結果、2人とも「美味しい」「不味い」ではなく、「へー、緑茶ってこんな味なんだね~」と満足げでした。
味が気に入ったかどうかは分からないけど、興味を持って飲んでくれて嬉しかった。
そして、興味があるものには会話が続く。
ママ「日本人は毎日緑茶を飲んでいるの?」
私「飲んでない。 えーと、お茶にもいろいろあって。。
(麦茶とかほうじ茶とか言い方が分からん!)。
でも「おティー」は毎日飲んでる!」
(やばい!「おティー」って何!)
とか、
私「オーストラリアでは何を飲むの?」
ママ「こういうのだよ」
(紅茶パックを見せてくれる)
私「あーこれ日本でも飲む!red tea!」
ママ「black tea」
私「red tea! red tea!」
(紅茶は英語で「black tea」ということを帰国後に知る)
とか、
緑茶パックで広がる会話。
大いに焦る私。
でもこういう間違いも焦りも含めて、人とのやりとりが全部勉強になるのが、ホームステイの良いところ!
緑茶パックは、もしホームシックになったとき、懐かしい味で落ち着くこともできるし、かさばらないのでおススメです。
キティちゃんのメモ帳
オーストラリアで通った学校の女の子たち(14-15歳)にめちゃくちゃ喜ばれたのが、キティちゃんのメモ帳。
これは、そもそもホームステイ先用のお土産ではなく、学校で友達用に持っていったもの。
オーストラリアの女の子達にも、よくつるむグループというのがあって、キラリーが所属していたのは、ちょっと生意気な雰囲気の女の子たち。
放課後はいつも誰かの家に行ったり、バーガーショップでウダウダしたり。
何となくグループの分かった1週間後の放課後、こんな子供っぽいものどうかな~と思いながら「present for you」と渡すと、みんな目をキラキラさせて「Soooooo,cute! I love it!!」と、抱きしめて喜んでくれました。
私はこのグループの女の子たちとはいまいち気が合わなかったんですが、滞在中に唯一、心が通ったのがこの瞬間。
4つしか無かったので、もっと持っていけばよかった~と後悔。
一緒に同じ学校に行っていた日本人で、自分のカバンにキティちゃんやキキララのキーホルダーをジャラジャラつけている子がいて、その子は羨ましいくらいそのネタで話しかけられてました。
キティちゃんの人気は、日本以上。
おそらく、ペンやキーホルダーでも喜ばれます。
しかも日本人の対象年齢より高い。
キティちゃん好きとは聞いていたけど、予想以上の反応でした。
さいごに
以上の経験を踏まえて、おすすめのお土産をあげておきます。
(キティちゃん、ドラえもん、ワンピース、ドラゴンボールなどが人気)
・メモ帳
・ふでばこ
・タオル(ハンカチサイズはあまり使われない。できるだけ大きいもの)
・くつした
・じょうぎ
・キーホルダー
・ペン
・ミニポーチ
■お茶
・緑茶パック
・抹茶味のお菓子(抹茶チョコ、抹茶クッキーなど)
お土産はあれこれ悩みますが、日本で当たり前のものが意外と喜ばれたりします。
私も自分用のなんでもない筆箱が注目されました。
また海外では、日本のアニメは大人にも人気なので、子どもがいない家庭でも大丈夫。
(ドラゴンボールのTシャツを着ているおじさんも見たことある。)
アニメのキャラクターなら、自分の読んだことのあるマンガがいいかも。
相手が好きだった場合、話が弾みます。
お土産も含めて、いろんな持ち物が会話のきっかけになるといいですね!