生活のほとんどをお世話になるホームステイ先。
ごはんも掃除も洗濯もしてもらっていると、何かお手伝いしなくていいの?という気にもなりますよね。
でもホストファミリーにはホストファミリーの習慣があり、ヘタに手伝うとかえって迷惑、という場合も大いにありえます。
そこで、ホストファミリーのお手伝いにもなり、感謝の気持ちを示すにもおすすめなお手伝いが「料理」です。
「なにか手伝いましょうか?」よりも、
「日本の料理を作りましょうか」といえば喜んでもらえるはず。
今回は、私がカナダのホームステイ先で親子丼をふるまった経験をご紹介します。
ホームステイで家事の手伝いをするなら、料理がおすすめ
なにか手伝いたいと思っても、逆に迷惑にもなるのがホームステイ。
でもホストファミリーに作ってあげる料理だったら、お手伝いにもなるし、日本の紹介もできて、きっと喜んでもらえるはず。
そう考えて、私はカナダのホームステイで、実際に料理を作りました。
カナダでお世話になったホストファミリーは4人家族。
ジェニファー(5歳の女の子)、ジェイソン(3歳の男の子)という2人の小さな子どもがいる共働きの家庭でした。
ホストファザーのケビンは、穏やかで優しく、そしてキレイ好き。
ホストマザーのマリーは、明るくて包容力のあるママで、遠慮する私にいつも「Don’t be shy!」と言ってくれました。
共働きらしく、平日は、朝8時に子どもも連れて全員で出発、
夕方17時に全員で帰ってきてました。
ただ、共働きといっても、このホストファザーとマザーは忙しい様子を全く見せず、子どもたちのお世話をしながら、私のこともいつも気にかけてくれました。
もちろん夕方や休日、子供たちと遊んでいたのは、多少お手伝いになっていたと思いますが、他にも何かできないかなと考えて、料理になりました。
さっそく、ホストマザーに伝えてみると「great!!」と嬉しそう。
冷蔵庫のもの、何でも使っていいよと言ってくれました。
そして次の土曜日のランチ作りが決定。
ホストファミリーにも予定があるので、「料理を作りたい」と前もって言うのがいいです。
ホームステイで手伝いを英語で聞くには?親子丼を作った体験談
「お手伝いしましょうか?」と英語で聞くには、
「May I help anything?」
でも、お手伝いの申し出が逆に迷惑になってしまう場合、
これだと「No,thank you」と言われるかもしれません。
そこで、料理を作ってあげるときは
「Can I make a Japanese dinner for you?」
(日本の料理を夕ごはんに作ってもいい?)
といえば、おそらく喜んでOKしてくれます。
私が選んだメニューは親子丼。
材料も揃いやすいし(チキン、卵、しょうゆ、砂糖)、日本らしい料理、かつ簡単に作れるものということで決定。
私は「family-DON」と紹介しました。
「卵と鶏で親子(family)」と英語で名前の由来も説明しやすいです。
この家庭には、お米を炊く炊飯器もありました。
ただ、本当は「だし」「みりん」とかも必要なんだけど、スーパーで見つからなかったので、無しで作りました。
当時の私は、日本で一人暮らしを2年していたので、多少の料理はできましたが、全然、料理上手ではなかったので、よくも悪くも「できればいいや」と思ったんですよね。
余談ですが、見学ではなく、海外のスーパーに「実際に使うものを買いに行く」って面白い。
いざ買おうと思うと、単位の表示が違って(LB)とかで、りんご1個の値段もよく分からないし、調味料のコーナーに行くと、味噌汁(Miso soup)がなぜか韓国料理として売られていたり、突っ込みどころがいっぱい。
さて、実際に料理をしてみると、カナダのキッチンってカウンターが高い。
ホストマザーも背が高い方だったけど、包丁を使うにも高くて、子供みたいに踏み台がほしかった。
そして、蛇口の使い方も分からない。
お湯の温度設定とかもノブに付いていて、日本みたいに単純じゃなくて、ホストマザーに教えてもらいました。
「料理する」っていう普段と違う経験をすると、また違う面から文化の違いが見えて面白かった。
さて、できた親子丼は、日本でいったら失敗。
卵は炒り卵みたいだし、フライパンで作ったので盛り付けにも失敗。
「だし」も「みりん」も使ってなくて、親子丼を知ってる人になら怒られそうな親子丼。
だけど、ホストファミリーは「美味しい」と食べてくれました。
ホストマザーは「甘いチキンなんて珍しい」と言って、レシピも聞いてくれました。
間違ったレシピでごめんなさい。。
失敗で申し訳なかったけど、ホストファミリーはとても喜んでくれて、2年後に再訪問したとき、まだ親子丼のこと覚えてるよって言ってました。
嬉しかったけど、こんなことなら、親子丼のレシピを練習していけばよかったと思いました。
ホームステイで料理を手伝いましょうか?オススメ日本料理3つ
料理が得意でなくても、作ったことがなくても、あなたが作った料理がホストファミリーにとっては日本料理。
材料を集める買い物も良い経験になるので、試してみてはどうでしょうか。
私が今思えば、あれなら作れた!と私が思う料理例を3つご紹介します。
材料が現地でも手に入りやすい、かつ作りやすい日本料理、です。
天ぷら粉は、卵と薄力粉(flour)と水だけでできます。
海外にしかない食材を天ぷらにしてみるのも面白そう。
・しょうゆ味のからあげ
和風フライドチキンは日本料理です。(レシピ本にも和食で載ってます)
チキン、しょうゆ、塩こしょう、小麦粉さえあればできます。
・オムライス
オムライスって、オムレツ+ライスの和製英語です。
つまり日本生まれの日本料理。
お米、ケチャップ、卵があれば作れます。
具材に、鶏肉(ハムでも)、玉ねぎ、人参、ピーマンなどがあるともっといいですね。
ケチャップ味になるので、よほどクセのある野菜でなければ、何でも合いますよ。
もし、ホストファミリーが気に入らなくても気にしないでください。
海外旅行で、どうしても口に合わないものって日本人にもありますよね。
私は特に何も言われませんでしたが、宗教上の食べられないものや、アレルギーがあるか、気になることがあれば遠慮なく聞きましょう。
さいごに
ホームステイで日本料理を振る舞う。
お手伝いとしても、日本文化の紹介としても、感謝の気持ちを示す方法としてもぴったりです。
買い物や準備の過程で、自分の英語の勉強にもなりますよ。
日本出発前に時間があったら、ぜひ一度は練習していくと、私みたいに失敗して後悔しないです。
楽しいホームステイの時間を過ごしてください。