いざホームステイに行くと決めたら、次はどこの都市にしようか迷いますよね。
どこの都市にも魅力があり、二度とない機会だと思うとなかなか決められません。
私も大学生のとき、思い切ってホームステイに行こうと決めたものの、都市選びには迷いました。
そして私が4ヶ月のホームステイに選んだのは、アメリカ東海岸の都市ボストンです。
ハーバード大学や、マサチューセッツ工科大学などの有名大学がある学術都市です。
実際にボストンではとても充実した経験ができ、迷った末にボストンを選んで、とても満足しています。
そこで今回は、私が実際にボストンにホームステイして良かったこと、注意するべきことをご紹介します。
滞在中の生活も紹介しますので、ボストンでのホームステイを考えている人は参考にしてください。
ホームステイにボストンを選んで良かったこと 日本人の少なさが魅力
私が実際にボストンにホームステイして、よかったと思う点をご紹介します。
日本人が少ない
私がボストンを選んだ一番の理由は、日本人が少ないからです。
アジアに近いカリフォルニアなどの西海岸は、日本人を始め、アジア人が多いです。
でもどうせ英語を学びにホームステイに行くなら、日本人の少ない環境に身を置きたい。
そう思って、日本から遠く、日本人の少ない東海岸を選びました。
実際に、ボストンの語学学校は日本人が少なかっただけでなく、かなり多国籍でした。
ヨーロッパにも近いので、フランス・スペイン・ポルトガル・ドイツなど、おそらくアメリカ西海岸やオーストラリアの語学学校には、あまりいない国籍の留学生も多くいました。
いろんな国の留学生がいると、他の国の学生と交流しやすく、予想通り、英語環境は語学学校にしては非常に良かった。
ホームステイ先のルームメイトも日本人ではなかったので、日常の多くを英語で過ごせたのも大きかった。
帰国後のTOEICが200点以上アップしたのも、日本人の少ないボストンにしたからこそだと満足してます!
でも、そんなボストンにいても、日本人と固まる人はいつも固まっていて、私が到着したときにすでに9ヶ月目だったにも関わらず、あまり英語を話していない日本人もいました。
語学学校の日本人同士で付き合ってましたし。。
ボストンは英語環境は整いやすいけれど、それも自分の意志あってのことですので、流されないようにしましょう。
学生が多い
大学が多いボストンには、有名大学でなくても、大学生がたくさんいます。
その中にはもちろん留学生も多いので、同じホームステイ先に大学生がいる場合もありますよ。
私のホームステイ先にも外国人の大学生がいました。
現地の大学に通う留学生の存在って、刺激になります。
私は英語だけを学びに語学学校に通っているけれど、大学生は、現地のアメリカ人と混ざって、授業を受けているんです。
英語も上手なので、話していても勉強になるし、私はボランティアをしたかったので、大学で配られているボランティアのチラシを持って帰ってきてもらったり、お世話になりました。
ハウスメイトに大学生がいるのは、学術都市ボストンならでは。
ただ、大学生は忙しそうで、一緒に遊びに行くことはなかったです。
ニューヨークが近い
ボストンはニューヨークが近く、ニューヨークに気軽に行けます。
近いといっても、車で4-5時間はかかりますが、格安バスだと片道約10ドルでした。(チャイナバスというやつです)
片道4-5時間なのに、運賃1,000円って安くないですか?
本数も1時間に1本くらい出ていたので便利で、私はボストン滞在中に2-3回、ニューヨークに行きました。
日本から親が会いに来てくれた時も、親はニューヨークに泊まって観光し、私は語学学校が終わってから、バスでニューヨークに行って合流しました。
帰国後、数年たってから、友達とニューヨークに遊びに行ったのですが、そのときに私だけバスに乗って、1日だけ懐かしいボストンを再訪する、なんてこともできましたよ。
有名な都市同士がこんなに近いなんて、アメリカでは珍しいんじゃないでしょうか。
これも、ボストンにホームステイする魅力の1つです。
アメリカの歴史を感じる
ボストンは、アメリカで最も古い都市の1つで、ボストン市内の観光地も、アメリカの独立に関連する場所が多いです。
アメリカって世界の中では歴史の浅い国ですが、ボストンでは歴史を感じることができます。
フリーダムトレイルといって、道路に赤いペンキがずっと塗られている道があるのですが、この道をたどると、ボストンの史跡を一通り見ることができます。
私も滞在中に一度、友達と歩いて回りました。
けっこう長くて、細い道を通ったりもして、普段の生活では触れないボストンが見られて面白かったです。
なにより、自分で場所を調べなくても、赤ペンキをたどって歩くだけで観光地が一気に回れるので、便利ですよね。
今の世界を動かすアメリカですが、アメリカにもこんな古い街があったんだな、こんな歴史があったんだな、と自然と感じられるアメリカの中では珍しい都市です。
ボストンでのホームステイの注意点とは?
ホームステイにオススメのボストンですが、私の実体験から注意すべき点をあげておきます。
冬は寒い!
私がボストンに行ったのは、9月~12月末なので、本格的な冬は経験していないのですが、12月の時点ではもう毎日、雪で真っ白でした。
初めて雪が降ったのは11月11日です。
日本だと北海道と同じくらいの寒さです。
ボストンに何年か住んでいる大学生は、去年の冬は車があっというまに雪に埋もれて、冬の間中、雪の中から出せなかったと言ってました。
真冬に行くのなら、ダウンコート、帽子、ブーツは必須です。
私は防寒具はすべて、現地で調達しました。
冬はバス停や、メトロの駅まで歩くのが大変になるので、移動が少なくなるかもしれませんね。
治安が良い!とは言えない
ボストンは、大学が多いので、アメリカの中では治安が良いと言われています。
確かに日常生活はよっぽど大丈夫でしたが、やっぱりボストンもアメリカです。
私は何度か怖いこともありました。
バス停で待っていたら、車の中から「どこまで行くの?」「乗せてあげるよ」と言われたり、地下鉄で「さっき図書館で何調べてたの?手伝おうか?」と話しかけられたり。
確かに、アメリカの他の都市と比べたら治安は良い方かもしれませんが、あくまで「アメリカ国内と比べたら」の話。
私がホームステイしたカナダやオーストラリアと比べると、安全とはいえないです。
油断しないでください。
ボストンでのホームステイ体験談~実際の生活~
ボストン滞在中の、実際の生活を具体的にご紹介します。
私はホームステイしながら、EFスクールと呼ばれる語学学校に通っていました。
ホームステイ先は、10人くらい留学生が住んでいる小さな寮のような家。
ホストファミリーは老夫婦2人でしたが、ほとんど家にいませんでした。
朝7時 起床
ルームメイトが3人いる部屋でしたが、それぞれ出発時間が違うので、お互い起こすこともなく活動開始。
朝食は自分で棚からシリアルを出して、ミルクをかけて食べる。ティーパックの紅茶を飲んだりしてました。
必ずお腹がすくので、2杯は食べてました。
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8時半 出発
家から徒歩10分のバス停へ。
このバスがなかなか時刻表通りに来ない!
何もないバス停で50分待ったこともあります。
日本ではありえない時間の使い方ですよね。きっとこうやって外国人は日本人ほどせかせかしなくなるのでしょう。
バスを乗り継ぐには「tranfer ticket」がないと、また運賃がかかるので、乗るときに運転手さんに「transfer ticket,please」と言ってもらいます。
降りるときは、前のバス停を出発したら大きい声で「next, please」と言います。
日本のようなボタンはありません。(ボタンの代わりに引っ張るヒモが付いているバスもありました)
大きな声で言うのが恥ずかしかったので、私はいつもバス停に近づくと、降りる準備に見せかけて前のドアまで行って、運転手さんの横で「next,please」と言っていました。
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10時 語学学校の授業
私は午前中だけのコースだったので、毎日2コマ。
最初のレベルチェックで分けられたクラスに出席します。
文法やディスカッション、世界のニュース(current news)、プレゼンテーション、などの授業が日替わりでありました。
先生からレベルアップの許可が出ると(自分のポストに紙が入っている)、次の週から1つ上のレベルのクラスに出席できます。
ですが、私は4ヶ月いて、一度も許可をもらえず、同じクラスに居続けました。
クラスであまり発言できていなかったので、そりゃそうだよね、と自分でも思っていました。
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13時 ランチ
語学学校が終わると、近くのファストフード店(ピザやドーナツ)でランチ。
これはだいたい日本人の友達と行っていました。
語学学校の大部屋が自習室になっていたので、テイクアウトしてそこで食べたりもしました。
そのまま宿題したり、通りかかった友達と話したり。
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15時 帰宅
バスを乗り継いで帰宅。
初日は、行き先の違うバスに乗ってしまい、どうしようもなくなって降りたバス停で、近くの野球場で少年野球を見ているお父さんに助けてもらいました。
ホームステイ先の地図を見せると、「たぶんこの道を歩けばいいと思うけど…」と言われて、暗くなる中、30分以上歩いて着いたときはうれしかった。
2ヶ月くらいたってからは、語学学校の後にボランティアやインターンを始めたので、帰宅は遅くなりました。
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18時 ディナー
ホームステイ先の留学生が大体帰ってくるので、ホストマザーが作ってくれた料理をみんなで食べます。
ホストマザーは料理上手で、ついつい食べ過ぎて太りました。
ある日のレシピは「ラザニア、かぼちゃのバターソテー、チキンのトマト煮、チョコレートケーキ」。
食事はかなり美味しいホームステイ先でした。
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20時 シャワー
お風呂場は2つしかないので、頃合いを見計らってシャワー。
シャンプーやボディソープは、現地で買いました。
アメリカのシャンプーって日本より強い香りで、私は好きでした。
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22時 就寝
私はノートパソコンを持っていっていたので、メールをチェックしたり返信してから就寝。
ルームメイトもそれぞれ好きな時間に寝てました。
ボストン滞在中の平日はこんなスケジュールでした。
私は語学学校でもホームステイ先でも、人がたくさんいる環境だったので、1人でのんびり、というよりは、常に誰かとワイワイしている4ヶ月間でした。
さいごに
ボストンでの生活について紹介しましたが、本当に書ききれないくらい魅力がある街です!
紅葉もキレイだし、ハーバード大学近くの街は、買い物にもおしゃれで楽しいです。
地下鉄もバスも充実していて便利ですよ。
英語を学ぶ環境としても、住む街としてもオススメです!
ぜひボストンで、充実したホームステイをしてきてください。