生の外国の文化を体験できるのがホームステイの魅力。
中でも家庭料理は、ホームステイでしか味わえない貴重な経験です。
でもいざホームステイへ行くとなると、嫌いな食べ物って伝えておくべき?どこまで希望をいっていいの?もし現地でどうしても食べられなかったらどうしたらいい?などと不安もありますよね。
私も3カ国のホームステイで、どうしても苦手なものもありました。
そこで今回は、ホームステイでの食事の好き嫌いについて、私の実際の経験談をお伝えします。
ホームステイで嫌いな食べ物の伝え方、お腹いっぱいの伝え方も紹介しますので、参考にしてください。
嫌いな食べ物が出てきたら?英語での伝え方
ホームステイする中では、どうしても嫌いな食べ物って出てきます。
がんばって食べてみたけど、毎日出てくるとさすがにしんどい。
そんなときは、ジェスチャー交えて、はっきりと伝えましょう。
「I’m sorry, but I can’t eat it.」
申し訳なさそうな表情で、首を振りながら伝えれば、発音が悪くても分かります!
大事なのは、申し訳ないと思っても、「はっきり」伝えること。
日本では、小さい声で言うと「言いにくいってことは苦手なんだな」と察してもらえますが、そういうのは一切通用しません。
大きめの声で言うくらいで、ちょうどいい。
その代わり、美味しかったときもはっきり「美味しい」と伝えることも必要。
社交辞令ではなく、本気で喜んでもらえます。
「delicious!」でも「good!」でも「I love it!」でも何でもOK。
とにかく、自分の気持ちをはっきり伝えること。
食事以外の場面でも、ホームステイで一番必要なことです。
そうはいっても、私も苦手なものってなかなか言えませんでした。
作ってもらっている以上、どうしても申し訳ない気持ちが強くて、我慢すればいいやと思うんですよね。
私がどうしても最後まで苦手だったものは「ビーツ」。
中まで真っ赤なカブみたいな野菜で、英語では「beetroot」といいます。
オーストラリアでホームステイしたとき、1週間に1日、バスで遠足に行くイベントがあったのですが、このときのランチのハンバーガーにいつもこのビーツが入っていました。
このハンバーガー、なんで美味しくないんだろうと思って、中身をめくっていたら、原因はビーツだったんですね。
日本では食べたことのない見慣れない野菜なので、最初はこの赤いものは一体何なんだと不審でした。
しかも真っ赤な色が、ハンバーガーのパンやレタスにも付いて、服に付くと取れないのも嫌で。。
でも「好き嫌いは良くない」という気持ち、もらっているのに文句を言うのは申し訳ない、という気持ちで、最後までホストマザーには何も言えませんでした。
1週間に1回だけだったので我慢できたのですが、今思えば、ちゃんと伝えたらよかった。
きちんと伝えて、抜いてもらうなり、他の食材に変えてもらうなりして、その結果を「美味しかった」と伝えていれば、ホストマザーにも私にもお互いうれしかったはず。
ビーツが日本にはない野菜であること、この色にびっくりしたこと、など、苦手な食べ物について会話のネタにすればよかったです。
その他に食べられなかったものは「生野菜」。
ドレッシングをかけて食べるレタスやベビーリーフなのですが、どうしても臭いが違う。
薬品の臭いなのか、単に洗い足りないのか。。
貴重な野菜なのに、どうしても二口くらいで気持ち悪くなってしまいました。
一度、レストランで無理して食べたら、生玉ねぎが本当にダメで、お腹をこわしました。
それ以来、今でも生玉ねぎは若干トラウマです。
こういったサラダがホームステイ先で出る場合は大皿で、好きにとるだけだったのであまり困りませんでしたが。
日本では平気なのに、外国だと味が違う。。というものもあるんです。
ホームステイで「お腹いっぱい」英語での伝え方
その他に覚えておくと役立つのが、「お腹いっぱい」の伝え方。
特にホームステイについたばかりの頃は、ホストファミリーもどれだけ食べるかわからないし、喜んでくれてるからと次から次へと出されることがあります。
私もオーストラリアで、友達のホームステイ先でご飯をごちそうしてもらいました。
本当に美味しかったのですが、「美味しい」と言ったら、
「こっちのピザは?」「スープにクラッカー入れたら?」
とどんどん出してくれました。
「食べる?」とかじゃなくて、もう机に出してくるんですよね。
外国の食事って、チーズや油が多くて、なかなかお腹にたまるものが多い。
美味しいんだけど、さすがに「もうお腹いっぱい」。
そんなときは、
「It’s very good, but I’m full.」
中学生英語で十分。
これも大事なのは、はっきり大きめの声で伝えること!
お腹を押さえるジェスチャーを交えると分かりやすい。
「お皿に残ってる分を残しちゃうな」「せっかくの好意なのに」と申し訳なく思っても、案外あっさり「そうなのね」で終わりです。
「残ってるから、多すぎたかな?お腹いっぱいかな?」
なんて、何も言わなくても察してもらえるのは、日本だけです。
甘えないで、自分の意志は、自分ではっきり伝えましょう。
ちなみに、私がこの表現を学んだのは、隣の友達が上手に伝えているのを真似しました。
現地で英語を覚えるコツは、自分より英語が上手な人の表現をどんどん真似すること。
ホームステイでは、すぐに実践の場があるので、すぐに身につきます。
このメリットを生かさない手はありません。
他にも、みんなでテーマパークに遠足に行った時、誰もいない建物に入ってもいいのかな~と思っていたら、オーストラリア人の友達が
「excuse us.」
と、現地の係員に話しかけてました。
1人じゃないときは「excuse me.」じゃなくて「excuse us.」なのか~と納得して、すぐに覚えました。
教科書には載っていない身近で便利な表現を覚えられるのは、現地で生活するからこそ。
こんな感じで、ホストファミリーの言葉も気にしていると、自分が使える表現が増えます。
実践してこそなので、口に出して使ってみてください。
ホームステイで好き嫌いには我慢も必要!事前に伝えるのは食べられないものだけ
出発前に、ホームステイ先や旅行会社から、食事について聞かれることがあります。
こういった欄に書くのは「理由があって、どうしても食べられないものだけ」(アレルギーや宗教上など)にしましょう。
出てきても、どうしても食べられないものです。
私は高校生でホームステイに出発する前には、旅行会社から渡された自己紹介カードにわざわざ「嫌いな食べ物」を書く欄がありました。
こうやって嫌いな食べ物、と言われると、例えば「ピーマン」とか本当に書いていいのかな?という気になりますが、、、
好き嫌いで「嫌いな食べ物」は書くべきではないです。
なぜならホームステイでは、何でも体験する気持ちが大切だから。
逆に、日本の家に外国人がホームステイにくる場合を考えてみてください。
本当は食べられるのに「苦手」という理由で、例えば「お米」「にんじん」「ほうれん草」などと事前に並べられたら、メニューに困りますよね。
「本当に日本を体験するつもりあるのかな?」と疑いたくもなります。
でも一口食べて、「あーこれは食べられません!」と言われたら、笑って受け入れられますよね。
大事なのは一口でも試してみようとする姿勢。
どうしても無理であれば、そのときに正直に伝えれば良いのです。
ちょっと厳しい言い方をすれば、最初から選り好みしようとする人は、異文化を体験するホームステイには向いていません。
できる限り、何でも食べるようにしましょう。
それと実際、食べ物にいろいろリクエストを書いたとしても、あまり気にされない可能性もあります。
私がアメリカでホームステイした家は、10人の留学生が住んでいたので、食事も大皿に盛られた4ー5品から、セルフサービスで取るスタイル。
食べられないもの、苦手なものは、個人で調節でした。
食べ物の好き嫌いについては、行く前にあれこれ心配するより、行ってみてからが勝負です。
さいごに
ホームステイでの食事は、楽しみ半分、不安半分ですよね。
でも、もし苦手な食べ物が出てきても、きちんと伝えることができれば大丈夫。
それも、中学生英語のカンタンな表現で十分です。
苦手なものが出てきた食事ほど、ホストファミリーとの会話のネタにもなります。
もし、どうしても食べられないものが多くて、ご飯が足りない、、なんて場合も、ランチは自分で調達する場合がほとんどなので、そこで調整できますよ。
きっと気に入る料理もあるはずなので、ぜひ現地ならではの食事を楽しんできてください。