楽しみにしていたホームステイ、でもいざ住み慣れた日本を離れると、ホームシックになる心配もありますね。
私も今まで3回ホームステイに行ったことがありますが、そのうち2回はホームシックになりました。
それでもどちらも最後には、笑って帰ってこれました。
今回は、私のホームシック経験談と、おススメの乗り越え方をご紹介します。
留学中、ホームステイでホームシックになるのはいつから?どんなとき?
ホームシックになったのは、高校2年生で初めて3週間ホームステイに行ったオーストラリアと、大学3年生で4か月留学に行ったアメリカです。
それぞれのホームシックの経験をご紹介します。
オーストラリアでのホームシック
初めてのホームステイで、初めての海外でもありました。
初めての英語の環境、外国の学校、そしてホストファミリーが向こうの事情で途中で代わったこともあり、最初の1週間は、ホームシックになる余裕もなく、あっという間にすぎました。
この時点で、一緒に行った日本人の中にはホームシックになって、「もう帰りたい」と言っている子もいましたが、私はまだなかった。
私がホームシックになったのは、2週目に入った頃。
新しいホストファミリー宅の生活にも慣れてきたある日、お腹が空いて、ふと「夕ごはんは、焼き魚が食べたいな~」なんて思ったら、急に日本が恋しくなってしまいました。
まだ3週間の半分も経っていなかったので、
「まだしばらく食べられないんだ」
と思うと、余計につらくなり。。
新しいホストファミリーとはあまり相性が合わず、家で口数も少なくなっていたので、ストレスもありました。
当時は高校2年生で、日本では親の干渉が嫌で嫌で、「大学は絶対に家を出る!」と思っていたので、自分がホームシックになるはずないと思ってたんだけど。
そしてある夜、ついに見てしまいました。
お父さんとお母さんが空港の到着口に迎えに来てくれている夢を。
あまりにもリアルな夢。
これがホームシックのピークでした。
その後は、残り1週間だったので、なんとか過ごして、帰った空港で、本物の出迎えの光景を見ることができました。
アメリカボストンでのホームシック
3週間ではなく、もっと腰を据えて海外に滞在して、英語を話せるようになりたい!と、4か月の留学で行ったのが、大学3年生のアメリカボストン。
すでにホームステイは2回経験済みで、日本での大学生活も一人暮らしのアパートから通っていたので、高校生のときのようなホームシックになることはないと思ってました。
確かにアメリカ到着後、以前のように、1週間でホームシックになることはなく、むしろ、知り合いがどんどん増えて、楽しく過ごしてました。
でも、1か月が過ぎた頃、語学学校から帰ってきて、1人で部屋で服の整理をしていたとき、ふと、一人暮らししていた日本の自分の部屋が浮かんできて、「うわぁ帰りたい!」と思っちゃったんです。
嫌なことがあったわけでもなく、むしろこれからがんばろうと前向きな気持ちなのに、なぜか日本がすごく恋しい。
まだ1か月しかたってない。
あと3か月もあるんだ。
と思うと、果てしなく遠くに思えました。
でも、高校生の時と違って、家族に会いたい、友達に会いたい、というわけではなく、ただ日本での普段の生活そのものがとても遠く恋しく思えたのです。
このホームシックは、ふと感じたこの日がピークで、その後、帰るまでの3か月間は全く感じませんでした。
留学でホームシックになったらどうする?オススメの克服法
ホームシックを乗り越えるには、なんといっても現地での生活に満足することです。
現地での生活が楽しく充実すると、ホームシックは感じなくなります。
そのための私なりの方法をご紹介します。
日本人の友達と愚痴りまくる
よく「留学中は、日本人とは話さないように」と言いますが、ストレス解消には、母国語で吐き出すのが一番。
グチを言い合える日本人の存在は大事です。
これは英語の勉強になる、ならないとは別問題。
不安な気持ち、遠慮なく日本語で話してください。
ホームシックになった時、私には日本語でグチを言える日本人の友達がいてよかった。
「グチを言い合えるくらい仲良くなった友達」は、他にも、お互いの友人を紹介したり、放課後を一緒に過ごしたりと、現地での生活を楽しくしてくれます。
ただ、元気なときまでずっと日本人とつるまないように。
共通の外国人の友達を交えるのがおススメです。
好きな音楽を聞く
もちろん日本の音楽でいい。
私はミスチルが好きなので、寂しくなるとよく聞いてました。
持ち歩きできるプレイヤーがいいです。
(当時はMP3プレイヤーを現地調達)
日本の家には、日本に戻らないと帰れないけど、
日本の友達には、日本に戻らないと会えないけど、
日本の音楽は、海外でも聴ける!
同じ曲でも、海外で聞くとすごく親しみを感じます。
日本語で、好きな歌を聴いていると落ち着くし、前向きになる曲をきくと「よしがんばろう!」って思えます。(ミスチルなら「旅立ちの日」がおススメ)
新しいことを始める
普段の生活を満足させるには、現地で新しいことを始めて、忙しくするのが一番。
といっても、数週間の短期滞在では難しいので、数か月単位の留学におすすめ。
スポーツクラブでも、趣味のサークルでもなんでもいいのですが、私はアメリカで、インターンと、ボランティアをしました。
インターンは、通っていた語学学校のプログラムに参加したのですが、そういうのが何もない場合は、ボランティアがおススメ!
特にアメリカは日本よりボランティアが身近で、ボランティアの求人がたくさんあります。
私は同じ家にホームステイしていた大学生のジェイドが、大学に張り出されているボランティア求人のチラシをたくさん持って帰ってきてくれました。
その中で「できそう」「おもしろそう」と思ったものを2つ選び、ドキドキしながら電話で応募しました。
■地元オーケストラのコンサートの座席案内+コンサート後の懇親会係
これはすごくおもしろかった。
同じボランティアに来ていた香港の留学生とも仲良くなったし、コンサートに来ていた人の中に、知り合いがいて話しかけてくれたりして嬉しかったです。
人と人との交流があると、急に現地での生活は楽しくなります。
■目が不自由な老人の家での書類整理
これは面接を受けに行って、不合格になったのですが。。
でもレジュメ(履歴書)の書き方とか、英語での面接とか、面接官の反応のわりにあっさり不合格とか、、新鮮な体験でした。
こんな感じで、ボランティア一つ始めるのにも、
ボランティア求人を集めて、
やりたいものを選んで、
英語を考えながら応募して、
面接があれば行き方を調べて、
当日のスケジュールを把握して、
、、とか、やることがたくさん。
そんなことをしていると、毎日忙しくて、ホームシックを感じている暇はなくなります。
そして、実際にボランティアができると、外国でも他人の役に立つ仕事ができるんだと達成感もあるし、知り合いも増えます。
ホームシック対策としてだけではなく、ボランティアは英語を学ぶのにもかなりおススメ。
留学でホームシックにならないのはどんなとき?
3回のホームステイのうち、1回だけホームシックにならなかったのが、カナダでの3週間のホームステイ。
なぜならなかったか?と考えると、おそらくホストファミリーに3歳と5歳の子供がいたから。
昼間は語学学校、家に帰るとその子たちの相手で時間が過ぎ、夜は疲れてすぐ寝ちゃう。
そんな生活で、ホームシックになるヒマがありませんでした。
リクエストしたわけでもなく、たまたま子どもがいるホームステイ先に当たっただけなのですが、私の場合は当たってラッキーでした。
それと、2回目のホームステイだったのでできるだけたくさんのことをしたいと思っていて、常に予定も入れていました。
平日の午後は、学校の遠足に参加したり、映画を見に行ったり、
近くのショッピングモールを探検したり、
ホストファミリーの子どものアイスホッケーを見に行ったり、
誰かの誕生日パーティーに参加したり。
週末は、ナイアガラの滝への旅行と、モントリオールの観光名所へ行きました。
出かける予定が詰まっていることが、たまにはめんどくさい日もありましたが、毎日の予定が詰まっていると、ホームシックにはなりにくかったです。
英語のこととか、将来のこととか、現地にいる間に考えすぎてもあまり良いことはない。
考えるのは、日本に帰ってからいくらでもできるし、帰りの飛行機の中で十分。
それよりも、せっかく時間とお金をかけて、現地にいる貴重な時間は、現地でしかできない経験を増やしましょう。
さいごに
ホームシックは、普段と大きく違う環境に飛び込んだ時に、多くの人がなるもの。
楽しみでやってきたホームステイ先にいても、恋しく思える自分の居場所があるって幸せなことですよね。
ホームシックを乗り越えたときには、どんなところでも自分らしく生活できる自信がつきます。
焦らず、気負い過ぎず、がんばってください。